これは、私が40代前半の話です。
私には子供が2人居るのですが、二人とも手のかからない年齢になったことで、仕事にプライベートにそれなりに充実した毎日を送っていました。
いままで子育てに追われて、同窓会などのイベントはキャンセル続きでしたが、その年は久しぶりに参加したことが彼と付き合うきっかけです。
彼と私の学生時代の関係は良い喧嘩友達。久しぶりに再会した私たちは過去の想い出話しに盛り上がっていました。
彼は30代で結婚していて、まだ手のかかるお子さんが2人居るということ。
しかし、彼と奥さんとの仲は、ずいぶん冷めているようでした。気が付くとご家族の相談を聴くというのを繰り返し、会う回数は増えて行きました。
そんなズルズルした関係を続けていくうちに、私たちは世間で言うダブル不倫という関係になっていたのです。
55歳 女性 会社員
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。
4年続いたダブル不倫
彼の家庭とは違って、私は別に主人が嫌いになったわけでも、母親を辞めたかったわけでもありません。
ただ、母親、妻という立場ではなく(女で居させてくれる)彼のそばにいることが楽しかった。
彼がいるから、主人や子供たちに優しくできる。
私にとっては、不倫をしているという罪悪感もありましたが、私の中の彼のポジションは「癒し、楽しみ」その程度だったのです。
(一般論では非常識に映るかもしれませんが、私の中ではホストと同じ感覚だったのです。)
そういった関係は4年も続きました。
ダブル不倫のまま4年が経っても、私たちの関係は変わらず(若い時の気分に戻らせてくれる癒し)のような関係を続けていました。
彼の方は相変わらず奥さんとは不仲で、ずいぶんお疲れといった感じでした。
私は、子供も独立して主人と(変わりない毎日を過ごす)といった感じ・・。
このままの日常がズルズル続いて行くのかな?と思っていたところ、私が望まない方向に事態は急展開したのです。
突然の告白
彼は突然、
「オレは妻と別れるから、おまえも旦那さんと別れて自分を選んで欲しい」
と言いました。
たしかに彼とは恋愛関係を楽しんでいました。
しかし、私のなかで、彼との不倫関係はゲームにすぎなかったのだと思います。
そういったルールを暗黙の了解として、この4年間続けているつもりだった。
私は別に4年たったその時も、主人と別れたいと思ったことなどなかった。
彼に奥さんと別れて欲しいとも思わなかった。
あくまでこの距離、この関係を保っていたかったのに彼は違ったのです。
そのことに気づいてしまった時点で激しく「彼が気持ち悪い」存在になってしまいました。
ルールが成立しなくなった時点でこのゲームは終わりです。
これ以上、彼とは一緒に居られない。
もちろん結婚などは論外です。
彼とはその日を最後に会うことは無くなってしまいました。
あれから10年以上が経った今だからこそ、振り返ることができる思い出です。
今だから思うのは、ダブル不倫はリスクが高かったですね。
「私も若かったのかな?」と今では、彼氏ではなく孫に癒しを頂いています。