不倫相手が繰り返す「離婚する」「別れるから待って欲しい」というセリフを聞き飽きた人も多いでしょう。
既婚者が不倫をする理由は、家族からは得られない心の安らぎを不倫相手が補完してくれるから。
すでに聞き飽きてしまった常套句も、本心でないとは言い切れません。
それでも不倫相手の気持ちが分からくて不安な人に知ってほしいことがあります。
配偶者との関係で失ったものを補完している不倫相手
結婚生活のなかで夫婦間に失われていくものは多く存在します。
- 夫側から見た場合
- 仕事から疲れて帰ってきたのに「おかえり」の一言もない
- たまに遅くに帰ると、さっさと寝ていて食事もない
- たまの休日には息つく暇もないほど買い物などに付き合わされる
- 家事・育児の大変さばかりを聞かされてうんざりする
- 働いて稼いできていることを妻に感謝して欲しい
- 妻からの視点でみると
- 旦那は仕事だけしていればいいから気が楽だ
- たまには家事・育児から解放された時間を持ちたい
- 家事・育児の大変さをもっと分かってもらいたい
- 自分も外で働いて社会に評価されたい
- 家事・育児を当たり前だと思わず、夫に感謝して欲しい
どちらの不満も共通している、いわば根っこのようなものは同じであることがわかります。
突き詰めていうと、三つの結果に落ち着きます。
これ、お互いが声を掛け合うことができれば簡単に改善できます。
しかし結婚生活が長くなって、忙しくなるほど「ちょっとした声掛け」や「短い時間でも興味を持って相手の話を聴く」ことができなくなってしまうのです。
セックスレスの原因とも共通します。
いちど配偶者に対してアプローチしたものが、相手に強く拒否されたりすると、それ以降は傷つくことを恐れて繰り返しアプローチすることができなくなります。
また、相手が冷たく・そっけない態度をとるから、しぜんに自分も相手に対して同じような態度をとるようになってしまった。こういうケースも少なくありませんね。
結果、どうなってしまうかというと「夫婦の間に愛がなくなった」「家庭は冷め切っている」「愛情から愛がなくなって情だけになっている」。お互いにこう感じるようになってしまいます。
不倫は温かな関係を望む状態が、家庭の外の人に求めた結果です。
いつの間にか擦り減ってしまった夫婦間の愛情を不倫相手が補完することで成り立っています。
夢をみているか、それとも醒めているのか
不倫中はいわば「恋の魔法」にかかった状態と揶揄されることがあります。
恋愛中にはPEA(フェニルエチルアミン)というホルモンが脳内に多く分泌されて、その恋を加速させる作用があります。
そのうえ不倫は後ろめたい恋であり、その背徳感が恋の魔法をいっそう強固にしてしまいます。
不倫相手の気持ちがわからない時には、「恋に恋している状態」「魔法がかかった状態」であるのかどうかを見極める必要があります。
これは、相手はもちろんですが自分自身にも問いかける必要があるでしょう。
この自問自答なくして、相手の声を正確に聞き取ることも難しくなってしまうからです。
不倫相手の気持ちをはかる具体的な質問
不倫相手の気持ちを知りたいのであれば具体的に二人の将来に関する質問を投げかけてみるといいでしょう。
- いつまでに離婚する?
- 離婚するために障害になることは?
- どうやって離婚を切り出すのか?
- 離婚後にすぐに結婚できるか?
どれをとっても相手が嫌がりそうな質問で躊躇してしまいますね。
相手が嫌がりそうなことは避けるのが無難です。
しかし、避けて通っていたらいつまで経ってもその先に進むことができません。
不倫相手がこれらの質問をしたとき露骨に嫌がったら、自分との関係は未来のないそれだけの関係だと確認することができます。
しつこく繰り返し尋ねるのは厳禁。たった一度でいいから不倫相手の気持ちを測ってみたらいかがですか。
配偶者に不倫がバレた時に本当の気持ちがわかる
残念なことに配偶者に不倫がバレた時に、不倫相手の本当の気持ちを知ることになります。
- 子どものことを考えると別れられない
- 慰謝料や養育費を考えると戻らざるをえない
- ちゃんと離婚する!
- 半年後には二人で一緒に住もう
一体どちらに転がるか。不倫がバレた時にしか相手の本気度がわからないのが皮肉です。
本当の気持ちはあなたのなかにある
不倫相手の気持ちばかりが気になります。
これはしょうがないことではあります。
しかし、不倫相手に対する不安な気持ちは自分自身の迷いの裏返しではないでしょうか。
あなたが迷っている分だけ、相手にどう思われているのかが気になります。
不倫相手を疑ってしまうあなたの心が、相手の声を聴き取りにくくしているのかもしれません。
自分の気持に素直に。
簡単だけれども意識をしていないとなかなかできないことです。