不倫から離婚をして、やっぱり数年後に復縁という珍しいケースもあります。
当人たちは辛い経験でしょうが、「雨降って地固まる」も悪くありません。
不倫 → 離婚 → 復縁はハードルが沢山
離婚は結婚の三倍エネルギーが必要だと言われます。
しかし、それ以上にエネルギーが必要になるのは離婚後の復縁でしょう。
離婚によって壊してしまった人間関係や信頼を、もう一度取り戻さなくてはなりません。
信用を壊すのは一瞬でできますが、信用を取り戻すことは難しい。
ある意味で、一生信用されていないと覚悟をしておいたほうがいいかもしれません。
不倫と離婚の事実は消えることがありません。
そこから復縁し夫婦関係の再構築を目指していくのであれば、相当な努力が必要になります。
不倫をして夫婦関係を壊してしまった張本人は、ずっと長いあいだ奴隷のように家族に尽くさなければいけないでしょう。
しかし、不倫をされた被害者の立場で考えると、どれだけ反省して尽くしてくれても信用ができないんです。
- 自分を捨てた 子供を捨てた
- 両親を裏切った
という負の感情を拭い去ることはできません。
「もういいよ!」と言ってくれることもあるでしょうが、言葉通りに受け取ることはできませんね。
また、どんなに頑張って尽くしても「やっぱり無理」と言われることも多いことは認識しておいたほうがいいですね。
不倫から離婚したという十字架を背負い続け、家族に尽くし、一緒に生活することを望んでいるのであれば復縁することもできるでしょう。
それでも復縁しようと思う心理
不倫した方もされた方も、一度離婚した相手を復縁することは、とくに世間体が気になって躊躇するでしょう。
それを押しのけてでも復縁したいと思えるのは、一度離婚してみて相手の良さを冷静に見つめられたからでしょう。
- 家の手伝いを良くしてくれた
- 疲れていても子供の遊びに付きあう優しさ
- 幸せだった頃の記憶
結婚生活を続けていると、すべてが日常になってしまうので「あたりまえの幸せ」に気づきにくくなってしまいます。
離婚により一定の期間を離れて暮らすことで、過去の良い経験を思い返すきっかけになります。
また、不倫相手が思い描いていた人ではなかったという現実。
たいへん身勝手ですが、これに気づいて「やっぱりやり直したい」と思う人も少なくないのです。
不倫期間は完全に恋愛フィルターを通して不倫相手をみてしまっているので、「あばたもえくぼ」状態、何でもよく見えてしまうのです。
しかし、いざ離婚して一緒に暮らし始めると途端にそのフィルターの効果がなくなってしまいます。
「なんでこんな人と一緒になりたかったんだろう」と疑問に感じることが多くなります。
そんな時に思い返すのは元の家族のこと。失ったものの大きさを実感し、後悔が募ります。
一緒に生活していた時には、「自分が与えたもの」ばかりに目がいきがち。「相手にしてもらったこと」は気づきにくいものです。
一度離れることで、どれだけのことを自分はしてもらっていたのかを改めて知ることになるのです。