私は30代後半の主婦です。
今でこそ私と主人は円満な夫婦に戻りましたが、以前一度だけ主人に浮気された経験があります。
あれは私が長男を出産して間もない頃、今から12年ほど前のことでした。
主人は元々性欲が旺盛な人。
しかし私は長い妊娠生活の時には何度か切迫流産しそうになり入退院を繰り返したり、長男を出産してからも慣れない育児に奮闘するあまりに主人のことをほったらかしにしてしまったのがいけなかったんだと今でも反省しています。
妊娠前までは週に数回あった主人との夜の営み。
妊娠・出産でその行為が億劫になってしまっていた私は、主人からの誘いもいつも拒み続けていました。
そんなある日主人が“そんなに拒絶するなら浮気してもいいってこと?”と言ってきたのに対して、私も売り言葉に買い言葉で“お好きにどうぞ”と言ってしまったのです。
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。
離れていく主人の心
それから1か月ほどして主人の様子に変化が見られることに気付いた私。
最初のきっかけはいつも仕事が終わるとさっさと帰宅していた主人の帰りが午前様になることも重なるようになっていきました。
それにプラスし、ファッションに無頓着だった主人が明らかに色めきだし、休日には大学時代の友人と会うからといって出かけることもしばしば・・・。
携帯電話はロックがかかって私が操作できないようになっています。
いわゆる女の勘というものです。
これは絶対に女がいる!と確信した私は探偵事務所に依頼し、主人が出かける日曜日の尾行を依頼したのです。
その結果はやはり私の想像通りでした。
主人が若い女性とおしゃれなカフェレストランで仲良くデートする写真や昼間からラブホテルに入っていく写真を調査結果と共に提示され、私はショックを受けましたが、私自身も主人を拒否して浮気していいと言ったことを思い出し、その時になって初めて自分の言動を後悔したのです。
夫婦で話し合う
その夜に主人にはできるだけ冷静を装って話をしました。
主人の浮気を疑って、その自分の中にモヤモヤする疑惑をはらしたい一心で探偵事務所に依頼したこと、その結果浮気されていることが分かったこと、それでも自分にもそのような行動に主人を走らせてしまったことには責任があり反省していること、そして子供のためにも自分のためにも離婚は考えていないことを伝えました。
主人は最初の数分は私が浮気を知っていたことに驚いて言葉が出ませんでした。しかし、主人も私から冷たくされ寂しさを抱いていたこと、会社の部下の若い子の相談を聞いているうちにこういった関係になってしまったこと、自分も家族を大切に思っているし、こういった行為をしてしまったことを深く反省しているとのこと。彼女とはすぐに別れるということも約束してくれました。
どのように伝えて彼女と別れたかは私は知りません。
しかしそれ以降、主人の帰りも早くなり、休日に出掛けることもなくなりました。
戻ってきた主人の心
それだけではなく、この事件をきっかけに主人は仕事を辞めて自分の実家に戻り稼業を継ぐことも決めたのです。
私にとっても主人が浮気をした土地で、しかも主人が彼女と同じ会社で働き続けることに不安もありましたし、心機一転で新たな土地で家族3人再スタートするのも悪くないなと思いました。
現在、実家での稼業を継ぎ、主人はあの頃以上に私たち家族にとってなくてはならない大黒柱になってくれています。
私もその後主人との夫婦の営みを億劫がらずに妻の務めと思い続けているのですが、そのことでより夫婦の絆が強いものに変わってきた気がします。
主人の浮気は私にとって辛いものでしたが、その経験からいかに主人が大切な人であるかを再認識できた意味では、そういった困難を乗り越えられる人生経験ができてよかったのかな?とも思う今日この頃です。