私が大学時代、六本木のニュークラブ(いわゆるキャバクラ)でアルバイトをしていました。
まだ未熟で何もかもが未知の世界・・・。
お客さんと話すのにそこそこ慣れてきた時のことです。
たまたま団体のお客さまの席で、お酒も入っていたので話も弾み意気投合。
そのお客さんは場内(指名)も入れてくれたし、私も上機嫌で楽しい席で連絡先を交換して、またお店にきてくれたりもしたから二人でアフターへ。
そこでもまたお酒を飲み、仲良しさんになったところでホテルにいっちゃったんです。
不倫相手はキャバクラで知り合ったお客さん
しかもそれなりにいいランクのホテルに行ってしまった日から、禁断の関係がスタート。
でも、付き合い始めた当初は「禁断の関係」なんて思っていなかったんです。
もちろん相手の男性が既婚者だと知っていました。
しかし20代前半の私には大人の男性と付き合えるということだけで罪悪感なんてなかったかも知れません。
その日から、時々会うようになってはご飯をごちそうになって、ホテルにいくのが当たり前になっていました。
そのスリルを味わいたかったから・・・。
不倫相手にハマっていった、ちょっぴりMなワタシ
しかも、大好きな関西弁でちょっと強くいろいろ言われちゃうと溶けちゃいそうになって、何でもしてあげた。
でも、徐々に彼の家族のことが気になってきてしまって、遂に子供がいるかとか聞いてみると、「ひとりいて、かわいいよ」の一言。
泣きそうになったけど、ぐっと堪えて、大人ぶってみた。
その言葉で、私は自分がこの人に夢中になってしまっていることに気がついてしまった。
とにかくそれから、すごく彼のことが大好きになってしまって、いつもいつも会いたくなった。
会いたいっていうと、お得意の関西弁で「お前、ひつこいな~」って。
すっかり彼に染まっていた私は、それもまた嬉しかった。
とにかく毎日会いたくて会いたくてたまらなくなった。
すっかりお客様ではなくなってしまって、私にとって大好きな彼になってしまっていた。
奥さんと子供にはかなわなかった
ある日、いつものように彼に呼びだされた。
奥様に子供ができたらしい。
別れを告げられた。
奥様には敵わないことはわかってはいたけど、別れたくなくて新宿の街で泣きつづけた。
辛かったのは別れを切り出されたこともあるけど、私と付き合っていたときに奥さんも抱いていたこと。
禁断の関係は、わずか半年で終わってしまった。
彼は、キャバ嬢と付き合うなんて簡単だなって思っていただろう。
私は、彼からいろいろ学んだし、楽しかったけれど、何でそんなに夢中になってたんだろう?