クリーンレディで働くもうすぐ40になる私。
横文字で書くとおしゃれだけど、掃除のおばさんが私の仕事。
少し前まで、私は士業の夫と私立中学校に通う娘と世間的にみたら、いい暮らしをしていた。
そう、一生そのまま、いい暮らしができると思っていた。
あのとき、同窓会に行かなければ、きっと何ごとも起こらなかった。
1年に1度の海外旅行やら、ママ友との優雅なホテルランチを今でも楽しんでいたんだろうなぁと思える。
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。
高校の元カレと同窓会で再会
高校の同窓会の案内が届いたのは35歳のとき。
その知らせは私の実家に届いていて、母が連絡をくれた。
高校時代からの親友からも連絡をもらい、彼女と一緒ならと重い腰をあげることになったのだ。
卒業して15年経つと、結婚している人、独身でいる人、早くも離婚した人と様々だ。
私は、大学を卒業して、社会人経験もなく、年上の夫と結婚して、のんびりと主婦として暮らしていることを話していた。
そんななか、
「毎日平凡すぎて、つまらないんじゃないの?」
と嫌味のような話し方をしてきたのが、高校時代に付き合っていた彼だ。
久しぶりに見た彼は、実家の不動産屋の後を継いで、奥さんと子どもと暮らしていると言っていた。
でも、見た目のかっこよさはそのままで、一瞬キュンとしてしまったのも事実。
同窓会で懐かしい話に花が咲いて、楽しくてたまらなかった私は、結局三次会まで参加してしまった。
その帰り道、彼が私の駅まで電車で送ってくれて、別れ際に突然キスをした。
「また会おう。」
それから私はだめだと思いながらも、彼とデートをするようになってしまった。
夫に浮気がバレる
Hの相性も夫より彼のほうがあうようで、ますます溺れてしまう私。
お洒落にも気をつかうようになり、洋服にも一段と投資するようになっていた。
専業主婦だから、もちろんお金は家計から出していた。
余裕のある生活をしていたからか、出費に対して何も罪悪感もなく、普通の生活費と同じようにデート費用を捻出していた。
彼とのデートが楽しくて仕方がなく、周りの目など気にしていなかったのかもしれない。
いつもどおり、彼とホテルから出てきたら、夫がいた。
驚いた私に、夫は
「もう帰ってくるな、おまえの荷物は実家に送っておく、離婚もする。」
夫と娘は、私が不倫をしているということを少し前から気づいていて、探偵をつけていたのだ。
不倫後の後悔
パニックになった私は謝るが、何も弁明はできない。
娘ともその後、会えないままで、弁護士を通して私は離婚になった。
そして、慰謝料も養育費も「自分で働いて払うこと」という文章付き。
彼にも慰謝料が請求されたが、彼は奥様とはもめたが、再構築するようだった。
残されたのは私一人で、離婚した後の生活はガラリと変わった。
実家の親からも色々と言われるが、一人で暮らすほどの経済力がないので、小さくなって世話をしてもらっている。
そして、働いたことのないおばさんを雇ってくれたのは、そうじの仕事だけだった。
こんな生活は嫌だ、元の生活に戻りたいと願っても、叶うことはない。
同窓会にいかなければ、自分がもっと現実に目を向けていれば・・・と今、思えば悔やむことばかり。
不倫はもう二度としたくない。
一番つらいのは、娘が私に会うことを拒否しているので、会えないこと。
彼女の幸せをひっそりと祈ることしかできないのが本当に寂しい。