私は10年程まえに、銀行で派遣社員として働いていました。
銀行といえばお堅いイメージがあって、
確かに高学歴ではあるけれど、
仕事を離れると飲みにいったりカラオケにいったり、銀行業務でのストレスを外で大いに発散する人が多いです。
私もよく誘ってもらって飲みにいったり、カラオケではしゃいだりしていました。
他の部署の人とも交流があり、その中でちょっとイケメン風な高役職の男性がいました(以下、Kさんとします)
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。
私の恋愛スイッチ
あるときKさんを含めた、同じ部署の人とお酒を飲んだ後にカラオケにいきました。
Kさんは私の隣に座り、連絡先を聞いてきます。
私は、別に彼氏もいなかったし、ちょっとイケメンだしまた飲みに連れて行ってもらおうかな~という軽い感じで連絡先の交換をしました。
これがまさか、不倫に発展してしまうとは、そのときは思ってもいませんでした。
Kさんは、すぐにメールをくれました。
後日、ふたりでこっそり仕事の後に飲みに行って、Kさんには子供が二人いて、でも奥様とはうまくいっていないということを聞きました。
Kさんは酔いつぶれ、ひとり暮らしをしていた私の家に行きたいといいます。
その時はもちろん断ったのですが、別れ際に突然キスをされました。
もうこの時には、私の恋愛モードのスイッチがONになっていました。
これが不倫の始まりでした。
その日から、会社ではふつうに接し、休憩中にこっそりメールのやり取りをする関係が続きました。
そして「密会」をして、Kさんと関係をもつようになるのに時間はかかりませんでした。
不倫モードの終わり
Kさんは、妻子がありながらお休みの日も仕事と嘘をつき、私に会いにきてくれます。
ちょっと良いホテルもとってくれたり、私達はまるで恋人同士のように会っていました。
Kさんは家族のことを一切話さないので、ふたりでいるときは不倫をしているという感覚はありません。
いつもと同じように、Kさんと食事をしている時、奥さんと別れようと思っていることと、別れて私といっしょになりたいと思っていることを言われました。
私は動揺しました。
私はKさんのことが好きだけど、Kさんには奥様がいるだけではなくてまだ小さいお子さんがいる。そのお子様のことを考えるととても一緒になることは無理でした。
考えた末、私はKさんとの不倫関係を断つことにしました。
Kさんのおかげで仕事も楽しかった。
ちょうど、契約更新の時期だったこともありましたが、私は思い切って辞めることにしました。
みんなが優しくしてくれて仕事も認めてくれていたから、契約更新はしたかったけれど精神的に無理でした。
職場関係の人には誰にも話さず、二人の秘密のままですが、Kさんと恋人同士のようにいられたのは幸せでした。
しかし、不倫はずっと続けることなんて難しいし、その幸せもずっと続くものではないということを身をもって経験しました。