25歳・女性事務員
このお話は私が20歳の時のお話です。
当時の私は短期大学を卒業し、一般企業に新入社員として入社したてでした。
就職という新しい環境に不安に思っていた時、私の指導係としてお世話してくれたのがKさんだったのです。
Kさんは、頼もしい職場の先輩
Kさんは、とても優しく仕事のやり方。
会社という場所で大事なこと。といった知識を教えてくれるだけでなく、
ほかの先輩に怒られ、落ち込んだ私を励ましてくれる。
そんな尊敬する先輩でした。
入社から半年程たち、私も職場の環境に慣れて、少しずつお役に立てるようになったかな?そのように思える様になったある日でした。
Kさんの仕事が立て込み残業を手伝う。という機会があったのです。
本来、終業時間は7時だったのですがその日は、結果終わったのは9時になっていました。
私はいつものお礼という気持ちでお手伝いしたのですが、Kさんは「どうしてもお礼がしたい!」と言い、夕食をご馳走になることに。
その時に、Kさんに『彼がもし居ないようであれば・・・付き合わない?』そのように言われたのです。
ビックリしましたが、Kさんは仕事もできて、見た目もそれなり。
それに社内恋愛って・・・格好良い・・・。
20歳の社会を知らない私には、お付き合いする理由なんてそれで十分でした。
ドキドキの社内恋愛
Kさんとは、お付き合いしてからも会社の方には内緒。という約束で、社内ではバレない様にしながらも、お互いにコンタクトを取る。
そんなハラハラドキドキした関係が楽しくもありました。
仕事が終わったら、お互いの予定がなかったらデートをする。
そんな関係が1年続きました。
そんなある日、家のポストに見覚えのない手紙が1通届いたのです。
その1通の手紙は、私の環境を大きく変えるものでした。
『主人との不貞行為に関して調べさせて頂きました。
主人と別れない場合法的処置を取らせて頂きます。』
そのように書いてあったのです。
私はわけが分かりませんでした。
主人?
法的処置?
不貞行為?
私にとっては全て身に覚えのない話だったからです。
Kさんが結婚している。という話なんて聞いたこともありませんでした。
指輪だって付けていませんでした。
告白だって向こうからです。
私はショックよりも恐怖と怒りでいっぱいになり、すぐにKさんを呼び出しました。
Kさんは最初とても驚いていましたが、すぐに白状しました。
彼は何と結婚8年になる奥さんと、3歳になるお子さんが居たのです。
しかし、まさかバレているとは思わなかった。出来心だった。
私にとってはどうでもいい事ばかり、ツラツラ語りだす彼に私は気が付くとグーでパンチしていました。
彼の出来心のせいで、私は訴えられる寸前まで来ていたのです。
不倫を清算
私は家に帰り、すぐにKさんの奥様に手紙を書きました。
Kさんがご結婚しているとは知らなかった。
奥様にご心配させてしまって申し訳ない。
今後一切、Kさんとは会わない。という旨を綴り送りました。
勿論、仕事も退職しました。
なので、その後Kさんと奥様がどうなったか。私には知る由もありません。
しかし、私はそのせいで恋愛に対する恐怖をうえつけられたのです。
あれから3年、今は無事に女性の多い職場の事務職に就くことができ、楽しく過ごしています。
恋人の方は、恋愛に臆病になっている私を理解し、2年も友人関係を続けアピールしてくれた男性とお付き合いしています。