不倫の制裁相手と二つの制裁方法

不倫の制裁方法
パートナーに不倫をされた。
悔しくて、悲しくて、自分が悪くもないのに、ただ泣き暮らす人も多い。

不倫の制裁をすべき相手は、パートナーなのか、それとも不倫相手なのか。
また、離婚をするのか、夫婦関係を再構築するにかによって、制裁のしかたも変わる。

不倫の制裁をする前に立ち止まって考えて欲しいことをまとめます。

不倫の制裁をすべき相手は誰なのか

もし、パートナーの不倫が発覚した時に、制裁を与えるべき人は誰なのでしょうか。
パートナーですか、それとも不倫相手。その両方に制裁を加えたいと考えているかもしれません。

制裁とは、相手に罰を与えて懲らしめること。

制裁を加えるあなたの側に立つと、不倫されたことによる精神的なダメージを(一時的にせよ)発散させることができます。
制裁を加えられるパートナー・不倫相手にとっては、今後「二度としない」と不倫したことを後悔する、罰を与えて懲らしめる意味があります。

制裁を与えるべき相手を改めて考えてみると、あなたのパートナーに今後不倫を再発させないためには、きっちり反省してもらう必要があります。

もし、「不倫するような人はご免だ」と離婚を決めているようなら再発防止という目的はなくなり、ただ不倫に対する復讐の意味合いになるでしょう。

不倫相手に対する制裁は、あなたの友人などでない限り、再発防止を考えて反省を促す親切心は不要ですね。
復讐心を満たしたいのであれば不倫の制裁を与えても良いのかもしれません。

不倫相手に制裁を与えようとすると、必ずと言っていいほど「可哀相だからそれだけはやめてくれ」とパートナーが制裁を阻止しようとします。

さらに加えて「自分だけはどんな罰でも受けるから」とまで言うでしょう。
不倫相手をいたわるこの発言がいっそうあなたを傷つけ、苛立たせるでしょう。

パートナーを懲らしめて、反省をしてもらいたい場合には、直接パートナーに制裁を加えるのではなく、不倫相手に制裁を加えた方がパートナーにとってはるかに効果があることがわかります。

制裁は二種類、社会的制裁と金銭的制裁

不倫の制裁方法は二種類、それは社会的制裁と金銭的な制裁です。

社会的な制裁は、パートナーと不倫相手の社会的な立場を悪くすること。
不倫が職場をきっかけに行われた場合には、勤務先の企業に内容証明を送るなどして、不倫の温床になっている企業体制の改善を求めたりします。

この場合、結果的に不倫の事実を勤務先にばれることになるので、いままでと同じように務めていることが難しくなります。

  • 解雇
  • 転勤
  • 人事異動
  • 減給

トラブルを嫌う企業は少なくありません。
職場を解雇されるまでいかなくても、閑職に異動させられ減給されれば結果的に会社を辞めざるを得なくなることも少なくありません。

もし、不倫をされても離婚せずに夫婦関係を再構築していく気があるならば、パートナーの社会的制裁は避けたほうがいいでしょう。

仕事がなくなれば収入が途絶えます。
あなたの生活が困窮するかもしれないのでおすすめができません。

金銭的な制裁は、慰謝料の請求になります。

きっちりと不倫の証拠が揃っているのであれば慰謝料を請求する権利があり、請求するもしないもあなたの自由です。
不倫したことが離婚の原因となるようならば200~300万円の損害賠償金をパートナーと浮気相手の両方に請求することができます。離婚せずに再構築を目指す場合には、慰謝料は浮気相手から、とれても50~100万円くらいでしょう。

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その制裁は必要か

ここまで読まれた方は、慰謝料の金額や社会的制裁の怖さを実感されたのではないでしょうか。

不倫はいけないことです。
しかし不倫の制裁を与えた場合のダメージが大きなことが分かるでしょう。
制裁された側からすると、後に禍根を残すことにもつながります。

  • あなたにとっては復讐
  • 相手にとっては反省を促す

不倫の制裁はこの二つが主な目的です。

もし、離婚せずに夫婦生活の再構築を目指すのであれば、シコリとなるような制裁は行わないことも考えるべきでしょう。
しかしこの場合、パートナーに痛みが残らないことから本当に反省しているのかどうかが分からず、不倫の再発が心配されます。

小さな失敗でしっかり反省をしてもらうことが何より重要。
反省することなく、失敗を繰り返すようであれば意味がありませんね。

不倫の制裁をすべきかどうかは、非常に判断の難しいところでしょう。
いったん制裁をしないことを決めても、後から慰謝料の請求ができることもあります。
そのためにも不倫の証拠だけはしっかりとって、残しておくことが重要になります。

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制裁の目的は何か

不倫の制裁をすべきかどうかは悩ましいところでしょう。

不倫を理由に離婚される場合には、復讐心を満足させるためにも制裁を加えても良いかもしれません。
問題なのは離婚せずに夫婦関係を続ける場合。

反省はしてもらって、二度と不倫を起こさないようにある程度の痛みを感じてもらう必要があります。
しかしお灸が効き過ぎると後に夫婦関係が上手くいかなくなっては本末転倒と言えます。

制裁をするかしないかは、パートナーの性格を見極め、その態度を見てから決断するしかないでしょう。
個々の判断で難しいでしょうが公的な相談機関もあるのでご相談されることも頭を整理することにつながるのでおすすめできます。

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