浮気性な彼とのありがちな恋愛体験。

20代前半からとても仲良くしてた男友達がいました。
彼と出会った時には、私にも彼にも恋人がいて、お互いに恋愛対象としてみるような感じではありませんでした。
最初は知り合い、そして友達、そして「すごく仲のいい友達」と進んでいきました。
たとえ「すごく仲のいい友達」でも、彼からは毎日のようにメールか電話があり、
お互いの話をしては笑って駄目だしをしたりしていました。

友だちから恋人に

友達関係のまま数年が経ち、その間にお互いの恋人が変わったりしても、二人の関係は崩れませんでした。
彼は典型的な浮気男で、彼女が居ても浮気をしたりしていました。
私は自分が彼女ではなかったので、「またやってる」といった感じで笑って傍観していました。
でもある日、たまたま朝方に彼と二人きりになったのです。
なんかいつもと違う空気が流れて、結果的に体が結ばれました。
お互いに思ってもいないタイミングだったことに戸惑いましたが、私たちは付き合うことになったのです。
私は最初、「彼だけとは恋人同士にはなりたくなかった」と少し後悔もしていました。
しかし付き合うことで彼との距離が縮むと、やはり好きな気持ちは膨らみ、彼に夢中になってしまったのです。
今までの彼女との付き合いをずっと見てきたので、心配は絶えませんでした。
しかし好きな気持ちとは不思議なものです。
付き合う時間が長くなればなるほど、やきもちは焼いても、浮気してるなんて考えてなかったのです。
いま思えば、浮気してる方が普通の彼の性格だったのに・・・、
私は浮気してるなど思わず、楽しく幸せに時にはやきもちを焼いたりして
喧嘩などはしましたが、気づけば3年半経っていました。

沸き起こった衝動

ある日彼がお風呂に入ってる時に、それまで一瞬も思ったことが無かった「携帯が見たい」気持ちが出たのです。
浮気性の「彼の携帯を見たい」と思わなかった自分もおかしいかもしれないけれど、何故かその日のその時に、ふと思ったのです。
暗証番号は彼が普段近くて携帯を見てる時に目にしていた数字が頭に残っていたので、恐る恐る開いてみました。
そして彼のLINEを開いて息が止まるかと思いました。
前の彼女からのメッセージが一番上にあったのです。
私はためらいなくそのメッセージを開き過去まで遡りやり取りを見ました。
前の彼女と別れていなかったのです。
「別れた」と言っていた元彼女は、元ではなく今でも彼女で、彼女は私と付き合ってるなんてきっと思っていなかったはずです。
メッセージのやり取りから、険悪なムードも感じられず、楽しそうなやり取りをしていました。
私は彼のLINEのメッセージのやり取りを自分の携帯で写真を撮り、過去に遡りながら何枚か取りました。
【参考】LINE転送で浮気の証拠をおさえる方法【LINEトークの内容を保存】

問い詰めることができない

いつ彼がお風呂から出てくるかわからないから、写真を撮っておいて後でしっかり見ようと思ったのかもしれません。
なぜあの時とっさにそんな行動が出来たのか、今となっては不思議です。
自分の中ですごく驚くことがあると、勝手に体が動くのだなと思いました。
そして、お風呂から出てきた彼に、私は何も言えませんでした。
「言ったら終わる」この関係が終わると思ったからです。
3年半続いても、私の中ではその時もなお最初の頃と変わらず彼のことを好きだったのです。
何もなかったかの様に振る舞い、そしてその日彼は帰りました。
どうしようどうしようと頭がいっぱいになり、泣くことすら忘れて、どうしたらいいのだろうとばかり考えていました。
それから2週間、私は何も無かったかのように彼と過ごしたのです。
電話をしメールをし、デートをし、体の関係も重ねました。
2週間してやっと彼に探り的なものを入れました。
しかし彼は証拠が無ければ突き通すタイプだったので探り自体は適当にかわされてしまいました。
何を聞いても「浮気なんてしてない」という彼に私は、「携帯見たよ」という言葉を発しました。
彼は一瞬止まったけれど、証拠がある発言からの探りだとわかったのか浮気を認めました。
私はそこで初めて泣きました。
彼は、取り乱した私の姿をみて「大丈夫か」と言いながら側にいました。
しかし私が落ち着くと、携帯を見たということは信じてないということだから、携帯を見た行動が許せないと何故か私が責められました。

いつかきた道

その日は、長い時間、話し合いましたが浮気をされた私がふられ別れることに・・。
そして数日経ってから、彼からまた連絡がありました、「戻りたい」と。
私は「戻りたい」と言われたことが嬉しいほど、彼に夢中だったのです。
「もう浮気はしない」というよくあるパターンのヨリの戻し方をして、また付き合うことに。
しかし浮気癖は本当に治らないんだなと思いました。
半年もしないうちに、また疑わしい行動に出たので、問いただしてみたところ、結局その元彼女とは別れてなく会っていたのです。
今度は私から別れを切り出しました。
止められても頑なに拒みました。
その後、結局何度か彼と会ってしまったものの、彼の軽率な行動がひっかかり、連絡を返さなくなりました。
人を好きになることも信じることも大事だけれど、許していいことと悪いことも自分でしっかり見極めないとなと、4年弱の恋愛で学びました。
しかし「結婚をしたい」と思ったのは今でも彼だけで、恋や愛というものは不思議なものだと今でも感じています。