不倫したカップルの不幸話エピソードには枚挙にいとまがない。
とくに不倫が原因で離婚、略奪婚で再婚したカップルには不幸な噂話がついてまわります。
- 不倫で離婚したらガンに罹った
- W不倫から離婚 → 再婚したら、また離婚
- 大きな交通事故を起こしてしまった
- それまでよく当たっていた懸賞に当たらなくなった
不倫が不幸の始まりだったというエピソードがあまりにも多く、ちょっと憂鬱になります。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
もしかしたら認知バイアスが「不倫=不幸」という図式をつくりだしているのかもしれません。
因果応報という認知バイアス
バイアスという言葉はご存知だろうか。
英語では”bias”と綴る。
バイアスの意味は「斜め」「偏り(かたより)」「偏見」「先入観」、斜めに見た、穿った見方なんて訳がピッタリくるのかもしれない。
「脳は簡単に嘘をつく」。
こういうと極端かもしれないが、少なくとも「脳は簡単に騙される」といえる。
例えば、テレビの情報番組でインドカレーの専門店を廻る企画番組を観たとしよう。
すると不思議なことに翌日から街にあるカレー屋さん、インド料理のお店、インド人のビジネスマンが急に目につくようになってくる。
当然、番組の放送に合わせてカレー屋さんがオープンしたわけではありません。
それまで当たり前のように存在していたことが、きっかけを得て急に意識が向くことで、カクテルパーティー効果とも呼ばれます。
不倫と不幸に話を戻します。
不倫をしたことで少なからず不幸にした人がいるから、自分たちだけ幸せでいられるわけがない。
絶対に不幸という罰がくだされるというバイアスがかかっているのです。
これは思考の偏りで、そういう先入観を持って不倫した人を見たり、起こった事象を不幸という結果に関連付け(ねじまげ)てしまうことで起こります。
「あの人は不倫をする人だから」という、うがった見方が、会社内で異性と話をしていただけで「また、不倫か?」と疑われたりします。
実際、交通事故や病気にかかる確率は、不倫前と不倫後で変わるわけがありません。
- 人の見方が変わったから。
- 不倫をした当人も強迫観念に縛られている。
これが原因で、ちょっとしたアンラッキーや不幸が、不倫したことの罰に結びついてしまうだけなのです。
偏見・先入観は根が深くて、人種問題や性差別にもつながって世界中で苦しめられる人が少なくないです。
失敗を成功の糧に
- 良い時もあれば悪い時もある。
- 悪いことがあるから、良い時をより楽しむことができる。
しょせん先入観というバイアスに惑わされていることが分かれば気が楽になるでしょう。
人生を楽しむために不倫後の再婚を選択したはずです。
誰であっても失敗のない人生はありませんね。失敗は成功の肥やしにしておけばいいのです。
次々とめぐってくる幸せと不幸を過去の不倫のせいにするのではなくて、楽しむことが重要でしょう。
ちょっとしたアンラッキーな事象をどう考えるかはあなた次第です。
他人の考えを変えることは難しいですが、自分の考えであれば気持ち次第で変えることが簡単です。
気楽にいきましょう。
とはいえ離婚後の収入も大事
不倫後に確実に不安要素となることはお金の問題でしょう。
慰謝料に加えて、養育費も支払わなければいけない状態ならば厳しいですね。
不倫前と収入が変わらなければ確実に可処分所得が少なくなります。
- 持ち家を売却した
- 車を持てなくなった
- パートのかけもちをしなくてはいけない
不倫をした当事者たちは、こういった生活をちっとも不幸だと思っていなくても、バイアスにとらわれた他人から見れば不幸な状態に見えてしまうでしょう。
多少、人の目が気になるのであれば、再婚後の収入の確保は熟考すべきところ。
お金持ちキャラを演じる必要はないかもしれません。
しかし、お金に苦労する姿を不幸に重ねられるくらいなら、意地になって働く覚悟が必要です。
わたしが頑張れって言ってやる