妻の不倫調査で、探偵選びに失敗した理由。

8年前に結婚し、子供なし夫婦共働きです。
私は医療系の営業メーカーに勤めており、妻は総合病院の医療事務で働いています。
妻の異変に気がついたのは3ヶ月前のことです。
たまに私の帰りが早くなることがあるのですが、自宅に帰るとなぜか雰囲気がおかしい。
確信はないのですが、誰かが入った形跡があるような・・・、そこで怪しいと疑いを持ちます。
それともう一つ妻の職場は飲み会が多く、飲み会の度にかなり遅い時間まで帰ってきません。
これまでは遅くなることが全然気にならなかったのですが、妻の行動に疑いを持ってからは、気になってしょうがありませんでした。

頼りにならない探偵

私は当初、本当のことを知りたくない、と思っていました。
知らなくて良い事は、この世の中にはたくさんある、気にせずこの関係を維持して自分の気持ちを抑えようと思っていました。
しかし、芽生えてしまった違和感が私の心に根を張るように、しだいに不安で苦しむ毎日を過ごすようになります。
そこで、いっそのこと全てを調べてスッキリすることに決めたんです。
まず、インターネットで探偵を探し、不倫調査に強い探偵事務所を探しました。
最初に話を聞いた探偵事務所は、「時間がかかる」だとか「経費がかさむ」などの理由で、調査費用は50万円でした。
私の予想を超えた、高額な不倫調査費用にびっくりして、その探偵事務所はお断りしました。
3件目の探偵事務所で3日~7日の調査期間で見積もり8万円と、妥当と思える金額を提示されました。
調査費用の安さに釣られた私は、すぐに探偵事務所と契約して、不倫調査をしてもらうことにしました。
ただ、後で分かったことですが、この探偵事務所は「安かろう悪かろう」みたいな業者でした・・・。

不倫調査の結果は黒でした。
同じ職場に浮気相手がいるらしく、二人でホテルに入っていく写真をみて絶望感に襲われました。
私は、妻の浮気を予想していたくせに、いざ現実をつきつけられると、まったく覚悟ができていませんでした。
どうしてこんなことになったのか、自分を責める日々が続きました。
私は自分の仕事に追われ、共稼ぎにもかかわらず家事は妻に任せきりでした。
しかし妻との会話は普通にありましたので、安心し過ぎていたのかもしれません。
「今後どうするか?」訴えて離婚するか、そのまま関係を続けるのか、
いろいろ考えた結果、ひとまず離婚せずに、しばらく距離を置くことにしました。
ただし、妻の浮気は辞めさせたいし、浮気相手の男からは慰謝料も取りたいと考えていました。
ここで誤算が生じます。
探偵が抑えてきた証拠がお粗末で、使い物にならなかったのです。
「調査報告書」とは名ばかり、ホテルに出入りする写真が一枚あるだけです。
探偵にしてみると「たまたま撮影できた奇跡の一枚」なんでしょう。
正確に言うと、浮気を裏付ける証拠として貧弱で、慰謝料をとれる自信がありませんでした。
当の探偵には「その証拠で浮気相手から慰謝料がとれるかどうかわからない」と言われる始末で苦笑するしかありませんでした。

とはいえ、妻の浮気はハッキリしました。
これ以上、他の探偵を雇って無駄な出費をすることはできません。
私は自分自身で浮気現場を抑えて、証拠を掴むことにしました。
一番、怪しいと思っていた飲み会の日に仕事を休み尾行することにします。
妻の勤める病院で待ち伏せをすると、
18時すぎには仕事が終わり、連れ立って居酒屋に向かいました。
居酒屋で2時間ほど過ごすと、次はカラオケ店に向かいます。
さらに2時間後、カラオケが終わった職員は病院の駐車場に戻ってきました。
入院施設のない病院の駐車場はとても暗く、他の職員は代行を呼んだりタクシーで帰って行きます。
私はてっきりそこから「探偵に写真の撮られたホテル」に二人で行くのかと思っていました。
しかし信じられないことに、私の妻と浮気相手の男は、あろうことか病院の駐車場で行為を始めました。
私は、怒りで我慢ができなくなり、その現場に乗り込んでいきました。
できるだけ冷静に冷静にと自分に問いかけながら二人に話しかけると、二人は一気に酔いが覚めたらしく呆然としています。
どうやら飲み会の度に駐車場で行為に及ぶことが多く、ホテルに行くのは非常に稀だったようです。
浮気相手も既婚者で、小遣いのなかからホテル代を捻出することが難しかったのではないでしょうか・・・。
 
その後、妻は泣き出し「こんな事になるとは思っていなかった」と言い訳を繰り返します。
浮気男は既婚らしく妻には言わないように懇願してきました。
その場では、どうしていいかわからず、とりあえず妻を連れて帰りました。

妻の浮気の後始末

後日、職場と相手側の妻には言わないことを条件に、多額の慰謝料と今後妻には近づかない約束をして念書を書かせました。
【参考】浮気・不倫の再発防止に!法的拘束力のある誓約書・示談書などの統一書式。
また、妻を自宅から追い出し、ひとまず距離を置くことになりました。
2ヶ月が経過して、懲りない私は、また(頼りない)探偵を雇い、妻の周辺を調べてもらいました。
妻は定時に病院から帰り、あまり綺麗でないアパートに住んでいるそうです。
浮気になるような事実はなく、浮気男は退職して二人の関係は終わったようです。
 
探偵の不倫調査によって妻の浮気が分かったものの、慰謝料をとるためには証拠が不十分な報告書でたいへん困りました。
私の場合は、たまたま浮気の現場を抑えることができて幸運だったのでしょう。
素人の尾行が上手くいかなかったら、二度と浮気の証拠を掴むことができなかったかもしれません。
最初に探偵事務所に相談をするときに、調査費用で決めないほうがいいでしょう。
どうして、その料金になるのか、探偵の話に耳を傾けることができなくて私は失敗しました。
できれば、過去の不倫調査の報告書なんかも見せてもらうことができれば安心ができます。
調査費用にビックリして、勝手に「あやしい探偵だ」と決めつけてしまった私の失敗を繰り返さないようにして下さい。

 

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