指紋認証のスマホは浮気の証拠がつかみやすい。

夫と私は同い年で32歳、結婚3年目。
職場結婚だったので私は退職して専業主婦になった。
専業主婦でも、実際はインターネットでお小遣いを稼いだりしていて熱心に家事をする方ではない。
そんな私を見かねてか洗濯やゴミ捨て、皿洗いなど率先して手伝ってくれる夫に良い旦那さんもらったな~。と考えてた。
ところが、結婚2年目に差し掛かったころ、夫の異変に気がついてしまった。
きっかけは夫の仕事がやけに忙しくなったこと。
帰りが遅い日がやたらと続くので、理由を聞いてみても「忙しくなって。。」の1点張り。
同じ職場だったので忙しいというのは分かる。
ただ、繁忙期などの会社のリズムはわかっているので、なんでこの時期に?という感じで夫の帰宅理由が遅い理由に違和感を感じていた。

なにかに忙しい夫

夫の自称「忙しい」が1カ月ほど続いたころ、同期の女子とご飯を食べに行くことにした。
もちろん、夫の事を探るため。
同期の女子曰く、「今は仕事は落ち着いてる、旦那さんのところはわかんないけど、でもこの間、定時に帰ってるの見たよ」といわれ、夫の忙しい発言が違和感から確信に変わった瞬間になった。
ここ最近の夫は金曜は終電で帰宅。
定時で帰ってきたことはいまだかつてない。
何をしているのか。どうやって証拠をつかもうか思いあぐねている内に、きっかけは意外なほど早くやってきた。
夫が寝ているすきに、スマホを盗み見たのだ。
新しいもの好きの夫はスマホを指紋認証にしている。
寝ている夫の人差し指をそっと使ったのだ。
おかげで、らくらくスマホの中を見ることができた。
結果は黒!
ラインをみて一目瞭然だった。
一番最後にやり取りをしている「ミホ (仮名)」とのメッセージをみるとまあ衝撃。
「ごめん><生理来ちゃった。。週末どうしよっか~??」
親密なやり取りに私の頭は真っ白。
いつから?と次々に証拠を見つける為にスマホのGmail、ブラウザのログ、SNSなどを調べ上げた。
まさか会社の女だったら。。。不倫相手が私がよく知っているあの会社の中に存在するなんて絶対許せなかった。
調べた結果、どうやら出会い系で出会った女らしい。
相手も既婚者でダブル不倫だった。

私は復讐を選んだ

私はなんとなく落ち着きを取り戻していた。
とにかく会社の中に不倫相手がいないということ、出会い系を見下した考えが落ち着きを取り戻す要因になったんだと思う。
落ち着きを取り戻した私は、とりあえず不倫のあらゆる証拠メッセージや出会い系のページなどを自分のスマホのカメラに収めた。
夫をたたきおこして不倫を問い詰めることもできたけど、しなかった。
それより、どう復讐するかを考えて一晩が明けてしまっていたからだ。
いつも通り仕事にいった夫をよそに、私は行動にとりかかった。
私は浮気相手ミホ(仮名)の素性調査に乗り出した。探偵なんて使う必要はなかった。
ミホ(仮名)がフェイスブック、ツイッター、インスタグラムの人気どころのSNSを使っていたから。
私の調査能力というのも恥ずかしいけど、ミホ(仮名)が勤めている会社(某中小企業のアルバイト)、ミホの結婚相手のSNS、卒業学校、地元、住んでいる家、年齢、容姿など大体知りたい情報が揃った。
正直、不倫女の結婚相手の情報まで入ったのは、このご時世さまさまだ。
私はスマホカメラに収めた証拠写真を綺麗にカラープリントし、ミホ(仮名)が勤める会社にファックスと郵送をした。
そして夫の実家にも同じものをファックスしておいた。
最後にミホの結婚相手のSNSのメッセージから不倫の証拠写真を送った。
もちろん自分のアカウントじゃなくて新しいアカウントを作って送ったのだ。
お昼前には全てをやってのけた。
お昼休みの時間に夫から電話とメールの嵐。
普段はロクに連絡もしない癖にバカにしやがってと内心思いつつも放置。
私は不倫に強い法律事務所を探し始めた。

号泣して許しを請う夫

夜、夫はここ最近の中では珍しいほど早く帰ってきた。
リビングのドアを開けて無表情で突っ立ってた。
どれくらいの時間たたずんでいたのかわからないけど、突然その場にうずくまって号泣しだしたから思わず笑いそうになった。
そう、まるで全国放送で痴態をさらしたあの元兵庫県議員のようだった。
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なんか謝ってるのは聞こえるんだけど、はっきりと聞き取れなくてすごくイライラした。
私は近づいて、夫が顔を上げた瞬間にグーで顔面を殴った。3回。
夫は痛がってるけどそれでも号泣して泣き続けてた。
その姿をみてすごく呆れたのを覚えてる。

結論から言うとW不倫の結末は「和解」に終わった。
もちろん、結構な修羅場になった。
夫の実家からは心配の電話がかかってくるし、不倫相手の女とも対面した。
内心、情報をばらまいた当人としてはホッとした部分もあった。
しかし、夫は許さない。
たとえ今回の不倫が一段落ついても、あの号泣の痴態ぶりをみるからに「絶対またやるだろう」と思っている。
夫をまったく信用できなくなった。
今はまだ結婚生活を続けているが、いずれ離婚するんじゃないかと思いを秘めつつ結婚3年目に突入したのです。

 

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