彼の部屋で見つけてしまったパンドラの箱

付き合っていた彼氏の話です。
その当時、前の恋愛から間がなかったときで、随分傷ついているときでした。

飲み会で出会った彼はやさしく、身体も大きめで包容力がある感じでした。
私はまだ恋愛をする気が起こらなかったのですが、アプローチを受けるうちに少しずつ心を開いていって、何回目かの食事のあと告白されて付き合う事になりました。

最初はうまくいっていました。
しかし、いつのころからからか、会っていると携帯の着信がなっているのに電話を取らない、メールが来ているのに携帯をみない、とにかく私の前で携帯を見ないことがありました。
しかも家の中でも常に携帯を持ち歩いていて変だな、と思っていました。

(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。

彼の家で見つけたパンドラの箱

合鍵

それでも仕事の電話なんだ、と言われると追求は出来ないので、見逃していました。
付き合いは続いていました。

しかし土曜日は会えるけど、日曜は会えない。週末のうち1日しか会えない様にあっていきました。
そのうちその一方もなかなか会えなくなってきたのです。

さすがに私も会いたい気持ちがある反面、あやしいな、と思うようになりました。
彼はひとり暮らしをしていたのですが、彼の家に遊びに行く機会が最近なくなっていました。

しかし久しぶりに行った彼の家、探究心が生まれてしまったのです。
キョロキョロ見渡す私に、彼は動揺していました。

「何もないって」そんなことを言う彼がますます怪しくなってしまいました。
そしてリビングのふちにあるひとつの箱をあけてしまったのです。

パンドラの箱の中身

結果は黒。
箱の中にはコンタクトのお泊り用セット、女性用シュシュが無造作に入れられていました。
「これは何?」私は怒りで震えていたけれど、あくまで冷静でした。

彼は、あくまでシラをきろうとして、その時はそのまま彼の家をでて別れました。
彼は追いかけてもこないで、着信もありませんでした。

私は終わったんだと思っていました。
それでも「このままでは終われない」「未練が残ってしまう」そう思った私は彼の家に後日行くことにしました。

私はアポなしで彼の家を訪れることにしました。しかし最悪なことが起きました。
呼び鈴を押そうと手を伸ばすと、薄いアパートの玄関扉を通して漏れてくる女性の声がはっきりと聞こえます。

私は自分が傷つくのがこわくてその場を離れました。
一人で悶々としながら歩いていると、やっとふつふつと怒りがあふれてきました。

別れたい

私は勢いで彼に電話しました。
「何してる」「今から行こうかな」彼は動揺していて、「会社から電話が掛かってきたからきるね」と不自然な言葉を残して電話を切りました。

ますます怒りが髣髴してきました。しかしこのまま押し続けても彼は遠ざかる一方。
話を聞くにはどうしたらいいのか、私は一切の連絡を絶ちました。

それから約1か月。
久しぶりに着信とメールがありました。「会って話さない?」そう連絡が来たのです。

最初、彼は「いろいろと悪かった」と謝りました。
最初あれだけ連絡が取りたかった彼と、時間が経つ中で生まれる怒りと悲しみの感情の中、私は他人事のように話を聞いていました。

飲み会で出会った新しい彼女、私と会わない週末は彼女と会っていたと弁明されました。

私はよほど傷ついたのか、一切の感情をシャットアウトしていたかもしれません。
言葉があまりでてきませんでした。

「もう別れたい」どちらからともなくそうなりました。
私は、傷ついているときにすぐに相手を見つけると、すごく傷つくことを知りました。

通常の精神状態で恋愛に向かうことが出来なくて、彼を責めることもできません。
もうあの痛みは2度と味わいたくないです。

おかしいと思った時点で自分から離れる選択をしてもいいことを学びました。
そして浮気をしたら、修正はしないことを学びました。何もなかったことにはできないのです。
傷ついた心が忘れない、そう思いました。

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