僕が彼女の浮気に気付いたのは、付き合ってから二年が経った頃です。
誰もがあることだと思いますが、長く付き合っていると倦怠期のような時期がやってくるもので、その頃の僕たちもそんな時期に突入していました。
デートにいってもあまり盛り上がらず、
会う約束をしていても友達との約束を理由に断られたり、
部屋にずっと一緒にいてもあまり話をしなかったり、というような感じだったのです。
とはいえ、僕としてはそのような時期であっても、彼女と心が繋がっていると思っていました。
むしろ、互いに自然でいられることは、夫婦のような感覚にも近いと前向きに考えていたのです。
そしてそれを裏付けるように、ある時期から突然、彼女といる時間が楽しくなりました。
それは彼女の口数が増えたり、リアクションが大きくなったりしたんです。
もう一度、昔のような関係に戻れたことが嬉しかったです。しかし、その元気の源は、別の男でした。
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。
彼女の携帯に届いたラインのメッセージ
ある日、彼女が部屋にいる時に、机の上においてあった彼女の携帯電話にラインが届きました。
普段は待受の画面に、新着メッセージは表示されなかったはずなのですが、なぜかその日だけは届いたばかりのメッセージの内容が画面に表示されたのです。
おそらく、設定を切り替えたまま、忘れていたのでしょう。
「キスマークつけてごめんね、大丈夫だった?」
メッセージの内容はそのような感じでした。
明らかに浮気をしたことがわかる文面です。
僕はそのメッセージを目にして顔面蒼白になってしまいました。
信じていたはずの彼女が浮気をしているなどと考えていませんでしたし、彼女に限ってそのようなことがあるはずはないと思っていたのです。
しかし、そのメッセージを見た以上、疑わないわけにはいきません。
ただ、僕は自分から彼女にそのことを切り出す勇気はありませんでした。
その日はそのまま彼女は家に帰り、僕は部屋で一人で悩みました。
そして考え抜いた結果、まだ完全に浮気をしていると決まったわけではないため、証拠を見つけることにしたのです。
懲りない彼女
浮気の証拠を見つけるのは簡単です。彼女の携帯を盗み見れば良いのです。
しかし、ロックがかかっていたため、暗証番号がわからなければ携帯を盗み見することはできません。
そのため、彼女が携帯を開く時に入力する手の動きから番号を予測しました。
誕生日を逆にした暗証番号だったため、すぐに暗証番号はわかりました。
彼女がお風呂に入っている隙に携帯を盗み見ると、確実に浮気をしていることがわかりました。
何度も浮気相手の家に泊まっていることや、性行為の内容さえも知ることができました。
また、僕に対する愚痴なども、浮気相手とのやり取りには存在していました。
その日も僕は彼女に何も言えませんでした。
あまりのショックに、そのようなことを言い出せる精神状態ではなかったのです。
直接彼女に対して浮気のことを言い出すことはできなかったので、後日、メールでそのことを彼女に問いただしました。
そしてそのメール以降、彼女からの連絡はなくなりました。
謝罪も弁明も、一度もなかったのです。
傷つきましたが、僕はそういうことなのだと納得しました。
彼女はその浮気相手と付き合うつもりなのだろうと、思っていたのです。
その数ヵ月後、僕は新しい彼女を作りました。
実は前から、仕事場の女性で好意を寄せてくれている人がいたのです。
そして、そんなある日、浮気をしたあの彼女から連絡がありました。
その内容は、浮気相手とダメになったから、もう一度付き合おう、というものでした。
僕は普段、そんなに怒らない気弱な人間なのですが、その時ばかりはちょっと切れてしまいました。
ふざけるな!と恫喝して、電話を切り、すぐに着信拒否をしたのです。
それから彼女がどうなったのかは知りません。
男の嫉妬は惨めなものですが、正直、不幸になっていて欲しいと思います。