私と彼の出会いは、学生時代の同級生でした。
当時から彼は、付き合う前から浮気ぐせのある人でした。
そう分かっていても、彼の親しみやすさや、女心を掴む対応は、私を魅了していったのです。
女をとっかえひっかえする最低な奴。
私は彼がそういう奴だと分かっていましたが、「いつか本当に私を好きになってくれるかもしれない」と期待する気持ちが。
わたし以外ではダメになって欲しい。
そんな微かな願いを持ち、彼と付き合い続けていました。
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。
浮気症な彼氏
けれども、その選択は、想像以上に辛いものでした。
明らかに、他の女に会った後だと分かっていても、嫌われたくなくって気づかないフリをする自分。
彼にとって私は、相手が居なくなっても大丈夫なキープ。
そう分かっていても、キープとして必要とされていることに嬉しく思ってしまう。
とっても情けない自分でした。
浮気するたびに怒っても「もうしない!A(私)が一番だよ。別れないで。」と泣きながら謝る彼を許してしまう自分。
私自身の全てが嫌になっていました。
だけど、いつか私だけを求めてくれる日がきっと来る。
そう信じ続けていたのです。
彼の気持ちを知りたい
しかし、ある日「いったい彼はどんな気持ちで浮気をしているのか?」
「浮気ってそんなに楽しいものなのか?」
興味が出て来たのです。
そして、彼の本当の気持ちを知るためにも、「試しに私も浮気をしてみる」ことにしたのです。
私の浮気相手に選んだのはバイト先の先輩でした。
とてもいい先輩で、彼のように自分勝手でなく優しい男性でした。
先輩との時間は楽しく過ごせました。
でも、想像していたよりも浮気は楽しくありません。
先輩はとてもいい人なのに・・・。
彼とならこんな話で盛り上がるのに・・・。
彼ならこうするかな?とどうしても彼と先輩を照らし合わせてしまうのです。
すると、ますます私はこんなに好きなのに・・・。
彼はそうでないということが、惨めになりました。
浮気症はパートナーの浮気を許さない
しかし、その夜、彼に勝手に携帯を見られて、私と先輩との関係がバレてしまったのです。
バレたところで、お互い様だし私はたった一回の過ち。
彼のこれまでの浮気に比べたらかわいいもの・・・。
そう思っていましたが、彼は予想以上に怒ってきたのです。
しかも「俺は男だから良い。でも女のお前が浮気をするのは可笑しい。」
「おまえがそんな女だと思わなかった」そのように言って来たのです。
その時の私は怒りで何を言ったか忘れてしまいましたが、
なんて自己中心的な奴なんだろう・・・
こんな男に今まで尽くしてきたと思ったら、アホらしすぎる!
そう思いようやく別れる決心がついたのです。
「別れる。」
そういった時の彼は今まで喚いていたのが嘘のように「そういう意味で言ったんじゃない。」そう縋ってきましたが、
「私は貴方の気持ちが知りたくて、浮気してみた。でも、全然楽しくなかった。
こんな嫌な気持ちになることを平気で繰り返せる。そんな神経のあなたと一緒には居れない。」
そう突き放すことができたのです。
「おれも同罪」と言ってくれた先輩
結果、彼からの着信は一切拒否し、家も引越しすることにしました。
その後、浮気した先輩には、正直に話して謝罪すると「実は全部知っていた」と言われました。
「きみの気持ちを知っていて、それを利用したから、おれも同罪だから・・・」と、先輩。
さらに「彼氏と別れたなら、おれと、もう一度付き合って欲しい。」
そう言ってもらい、今はお付き合いしています。
本当に愛してくれる人が側にいてくれる幸せ・・・。
いまになって思うのは、「やっぱり私には浮気を楽しむことが理解できない」ということです。