私の母は昔から、恋多き女性でした。
父は家庭や家族に無関心といった様子。
母にとっての浮気心は、家庭の寂しさを紛らわすためだったのかもしれません。
他の家庭と比べてみることなどできない小さい頃の私にとって、どこの家庭のお母さんも「そんなもの」だろうと思っていました。
母に新しい恋人ができると「新しいパパ候補」だと言って私に会わせました。
母は父が嫌いなのだとずっと思っていました。
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。
浮気症な母の彼氏
そんな私も24歳になり、社会人として働き始めた時でした。
大人になった私は、ほかの家庭とは違う母の様子に一定の理解をしていました。
そんなある日、私の会社に母が挨拶に来たのです。
その時、偶然上司が在席していたため、母を上司に紹介したのでした。
その時はそれだけでしたが、何故かその日をキッカケに私にどんどん良い仕事が舞い込んできたのです。
私は自分の努力が報われたのだと、嬉しく仕事に対して真剣に取り組んでいました。
しかし、ある日母がいつものように「紹介したい人が居る」と言うので、待ち合わせをして食事に行ったのです。
その時紹介されたのが例の(私の)上司でした。
どうやら、紹介した時をキッカケに二人は関係を持ったようです。
私は二人の交際にまったく気づいていませんでしたが、何故自分に急に仕事が舞い込んできたかはその時に理解しました。
上司は決して私の実力を評価したのではなく、私が母の娘だから評価したのです。
それと同時に手当たり次第、男に手を出す、母に対して言い知れぬ怒りを感じたのです。
このまま仕事をしても私は贔屓の目でしか見てもらえない。
そう感じ私は会社を退職しました。
その後も母と上司の関係は続いたようです。
嫌われている父?
母に嫌われているのにもかかわらず、ずっと一緒に生活をしている父が可哀想で仕方ありませんでした。
私はある日、「なぜ父と別れないのか?」と尋ねました。
すると母は、
「別にお父さんが嫌いなわけじゃないから」
という返答。
母曰く、父が嫌いなわけではない。
でもトキメキとかそういった、恋愛感情は父には感じない。
あくまで父は家族。
でも、母は家族だけではなくて恋人も欲しい。
妻や母としての自分じゃなくて、女性としての自分を愛して欲しい。
今回(前の会社の上司)のことは娘の私には申し訳なく思っている。
でも、彼が女の私を必要としてくれたから付き合っているし、別れるつもりもない。
彼と一緒にいる私は貴方のお母さんじゃなくて、一人の女だから。
だから恋愛をやめられないと言うのです。
正直、
この人はなにを言っているんだ・・・。
恥ずかしい・・・。
そう思いましたが、母は昔からこういう人なのです。
家庭と恋愛は別物。
そんな母のことを私も、父に聞くつもりはありませんでした。
別に両親に別れて欲しくないですし、母はその生活が楽しそうです。
ただ、一生自分の会社関係者は母に紹介しないでおこう。
そして、私はこうはなりたくないと思っています。