婚約者の留守中に逃げるように飛び出してしまった私。

私が24歳の時、当時の私には3年付き合い同棲している婚約者が居ました。

彼は3歳年上の会社員でしたが、とにかく優しく、料理も上手、休みの日は私の行きたい場所にどこでも連れて行ってくれる。
そんな漫画のように素敵な方でした。

勿論、友人には羨ましがられる自慢の彼でした。
しかし、そんな私が浮気してしまったキッカケとなる事が起こったのです。

ある日、私の職場である喫茶店に、私が学生時代にずっと片思いしていた、友人のお兄さんが来店してきたのです。
(26歳 女性 接客業)
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。

ずっと憧れていた友達のお兄さん

スマートフォン

お兄さんは、最初は私のことに全然気づいていないようでした。
しかし、会計の際に「もしかして、Aちゃん?(私)」と声をかけてくれたのです。

「お久しぶりです・・・。」
とあまりの驚きにそっけない返答をしてしまった。ということだけはよく覚えています。

「もっとお話したい・・・」と思いましたがその時の私は仕事中。あまり時間がありませんでした。
私を覚えていてくれたこと、学生時代に好きだった人と再会したことに嬉しくなってしまいました。

(彼に悪いな・・・)と思いながらも、「私の連絡先は、妹さんが知っているので、また良かったら連絡下さい。」と言ってしまったのです。

しかし、妹から連絡先を聞いてまで連絡してくるような、面倒なことしないかな?と正直諦めていました。

忘れていた頃の電話

お兄さんとの再会から1ヶ月がたち、連絡をもらえなかった私は、あいかわらず彼氏と変わらぬ毎日を過ごしていました。

最初に2・3日は(いつ電話がなるか)と期待していました。しかし、さすがにもう、連絡は来ないであろう。

そう思ったとき、知らない番号から電話が来たのです。
正直、でる前からお兄さんからの電話であることを確信していました。

「電話遅くなってごめんね。なかなか妹と連絡が取れなくて待たせちゃったかな?」
「良かったら今度」お昼でも一緒に食べない?」

お兄さんの電話が嬉しく、今までのことや今なにをしているのか知りたくて、約束をOKしてしまいました。

お兄さんとの待ち合わせは、小洒落たイタリアン。
パスタを取り分けて食べたり、ピザをシェアしたりするだけでもドキドキしていました。

お兄さんとの会話はとても楽しくて、昔のイメージはとてもしっかりしたお兄さん。
しかし、久しぶりに会うと、意外にオッチョコチョイで不器用で、イメージとのギャップに私はいっそう惹かれていきました。

浮気は駄目だ・・・。
私には婚約者がいるんだ・・・。

そう言い聞かせても、気が付くとお兄さんとのデートは2回、3回・・・。と回数を重ねていきました。
その度に、家に帰ると笑顔で迎えてくれる彼に、罪悪感が積もりました。

劣等感からの浮気心


そして、ある日お兄さんから「Aちゃんのこと、好きだ。彼と別れて欲しい。」そのように言われたのです。
私は「少し考えさせて欲しい。」そのように言い、その日は帰ることに。

家に帰ると、彼氏が綺麗に畳んだ洗濯物、掃除した部屋、美味しいご飯が私を待っていました。

お兄さんは、不器用な人だからきっと家事全般苦手なのだろうな・・・。
そう思ったときに私は気づいてしまったのです。

完璧な彼に飽きてしまっている。
ご飯も彼のほうが美味しい、掃除も洗濯も上手。

「Aはいつも笑顔で居てくれたらいいんだよ。」と彼はいつも何でもしてくれた。
その気持ちに、家事の得意でない私は劣等感を感じていたのです。

止まらなかった気持ち

自分の気持ちに気づいたとたん、私は涙が止まらなくなり、彼に「別れて欲しい」と伝えていました。
その日は、彼は「明日、気持ちを整理して落ち着いて話そう。」そのように言ってくれました。

しかし次の日、私は最悪な行動に出ていました。
彼が居ない間に、友人の軽トラックを借り、自分の荷物を全部持ち出し、出て行ったのです。

いま思えば、自分の状況に酔っていたのだと思います(笑)
もちろん、婚約は破断。

お兄さんとは、2年お付き合いしましたが罰が当たったのでしょうね。
上手くいかず別れてしまいました。

今は、自分の行いを反省して新しい恋を探しています。
浮気は疲れました。今後は絶対しません。

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