共働き夫婦な我が家、結婚してもうすぐ25年。
子どもを不妊治療までして作りたくなかったので、自然にまかせていたら、結局は恵まれなかった。
それはそれでいいやとお互い納得して、暮らしている。
夫は恐らく、外に彼女がいる。
いや、恐らくでなく、実際にいる。
それも、長年続いている彼女であろう。
そのことに関して、私は何も言うことはない。
夫婦仲は良く、お互いの親も大切にして、年に2度は一緒に旅行も行っている。
家での会話も賑やかだ。
でも、お互い共働きなので、比較的自由な時間が持ちやすい。
じつは私にも彼がいるのだ。
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。
穏やかなダブル不倫
じつは私にも、夫との生活とは別に彼氏がいる。
いわゆる不倫関係と言っていい。夫も不倫をしているからダブル不倫というのだろう。
だから、夫に彼女がいても、何も言わないというのもある。
もしかしたら、夫も同じように私に彼がいることに気づいているかもしれない。
そこはつつかないようにお互いにしていて、成り立っている夫婦なのだ。
不思議かもしれないが。
私も彼とはもう15年付き合っている。
夫とは仲がよくても、身体を重ねることは、もうずっとしていない。
10年以上していない。
どちらからしなくなったという記憶もないが、しなくても大丈夫な関係である。
夫とは親友みたいな関係で、彼とは恋人気分を楽しんでいるという感じだ。
彼とはこの15年の間に、転勤などで別れも経験しているが、ふと気づくとまた付き合っているという繰り返し。
なかなか離れることができないとお互いに話している。
彼も既婚者で、基本的には「良き夫良き父」をしていると思う。
その裏で、私との不倫関係を長年続けているわけだ。
お互いの家庭を壊さないというのが、私たちの付き合いの基本だからこそ、上手に続いているのかもしれない。
いいところしか見せ合わない付き合いだから、会ったときに楽しくて仕方がないのであろう。
彼とのデートは本当に飽きることもないし、私にとっては楽しみの一つでもあり、癒しでもある。
夫と彼のどちらを愛しているかと聞かれたら、彼と答えてしまうほど、私は彼の方に気持ちは傾いている。
でも、彼と一緒になったら・・・という妄想はするけれども、一緒になるということは永遠にない。
もし、一緒になってしまったら、彼のことも空気のような存在になってしまうのでは、という恐れにも似た気分がある。
そしてそれは彼も同様に持っている気分であろうし、なにより付き合い始めるときに決めた、彼との約束でもあるから。
そんな不倫関係なのに、もう15年も続いている。
何事もなければ、きっとこの後おじいさんおばあさんになっても、この不倫関係は続くことだろう。
たまたま、我が家は夫も同じ状況だから、運がいいとも言える。
彼とは最低でも1週間に1度は会う。
最近は老後のことを話すようになった。
お互いの配偶者が亡くなったら、一緒に暮らしたいね・・・という夢物語。
私は、終わりの見えない不倫を相手が生きている限り、続けるんだろうなぁと思っている。