結婚生活にはいろんなことがあります。
パートナーの存在があたりまえになりすぎて、お互いに感謝する気持ちをどこかに忘れているのかもしれません。
亭主元気で留守がいい!だったらまだマシでしょう。
いっそ、不倫でもして離婚してくれないかと思われるようになったご主人もいるでしょう。
しかし、いざ夫に不倫されると「別れたくない」「いつまでも一緒にいたい」と心境が変化するから不倫の心理は不思議です。(そうでない場合もあります・・・)
逃げるものを追いかけたくなる心理
逃げられると追いかけたくなる
犬と同じですが、これは一般的な人の心理です。
人は簡単に手に入れらるものを尊いとは思いません。
逆に入手が困難なものほど欲しがる傾向にあります。
女性だけでなく男性でも、限定商品や何周年記念などのプレミアム感たっぷりなものは所有欲を掻き立てられます。
お店にいけばいつでも手に入る物は「また今度でいっかな?」といつまで経っても買わなかったりしますね。
東京駅開業100周年を記念したSuica(スイカ)を限定発売したところ、予想を大きく上回る人が押し寄せて大パニックに陥った記事がありました。
誰でも希少なものが好きなのです。
JR東日本は20日午前、東京駅開業100周年を記念したIC乗車券Suica(スイカ)を1万5000枚限定で発売したが、客が殺到したため、安全確保を理由に約2時間半で発売を中止した。
買えなかった人たちは「納得できない」「責任者を出せ」と駅員に詰め寄るなど大混乱に。今後あらためて販売するが、時期や枚数などは未定。
前日からの徹夜組を合わせて販売開始時には9000人の行列ができていた。
Yahoo!ニュース
費やした時間を失いたくない心理
結婚生活がながければ長いほど、相手と過ごした時間に未練を感じます。
費やした時間を失いたくない心理が働きます。
人は得られることに対する喜びよりも、失うことの恐怖が先行します。
たとえば、夜中の2時に電話がかかってきて「いまから来てくれれば車を抽選で一台プレゼントします」といわれても、「疲れているから行かない」という人が多いと思います。
でも、夜中の2時に電話で「あなたの車が盗られそうです」といわれたら、ほとんどの人が走って行くでしょう。
これは行動心理学でプロスペクト理論などとあわせて学ぶことができる人間として自然な心理です。
やっぱり好きだったことに気づいた
結婚生活のなかで起こる諸々の事情や、忙しい日常のなかで、大事な何かをすり減らしてしまうことはよくあること。気が付くとすり減らしてしまったモノは小さくなって、どこにいってしまったのか見つけることも難しくなってしまいます。
パートナーの不倫は、された側にとっても青天の霹靂。
心には大きな動揺が津波のように押し寄せてきます。
パートナーの心が自分から離れていったことに気づき、あわてて二人の思い出や記憶を手繰り寄せたりします。
この心のなかの作業が重要です。
知らぬ間にすり減らしてしまったパートナーとの絆や愛情を取り戻してくれます。
「やっぱりアイツのことが好きだった」「自分の人生にかけがえのない存在だ」ということに気づく瞬間でもあります。
多少の滑稽感はご愛嬌でしょう。
それまでパートナーに冷たく接してきた自分を責めたりして反省もします。
もともと好きで一緒になった二人です。
何かのきっかけさえあれば(それが不倫であっても)元に戻るのには、大きな労力は必要ありませんね。