私と知り合ったお見合いサイトで浮気相手を物色していた彼氏。

私は、30歳になるまで、男性に浮気されたことも、大きな嘘をつかれたこともなく、別れる時は、話し合いの末にきちんとお別れしてきました。
しかし、30歳になり、初めて人に裏切られるということを知ったのです。

30歳になった私は、男性との出会いもなく結婚に焦っていました。

そこで、婚活を開始。
まもなくお見合いサイトで出会ったが方が偶然、近所に住んでいて、かつ音楽の趣味もばっちり合い、お互いすぐに打ちとけてつき合うことになりました。

相手の職業も地域に密着していたため、身分に嘘はつけない安心できる相手でした。

(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。

狂っていく歯車と空回りする私

彼とつきあい始めて2回目のデートで同棲を申し込まれましたが、さすがに早すぎると思い、お断りました。
しばらくはデートを繰り返したり、お互いの家を行き来していました。

お互いを知れば知るほど、相手の許せない部分はでてくるものです。
彼氏と近所の居酒屋に飲みに行ったとき、ラフな格好で現れた私を見るなり、「服装もメイクもちゃんとしてほしい」と彼に怒られてしまいました。

私のつくる料理も彼の好みではなかったようで、とくに失敗したりしたときによく怒られました。
そして、私が彼の理想の相手とは違うということがわかってきたのか、しだいに彼と歯車が噛み合なくなってきたのを感じました。

焦った私は、彼が好きな料理を作って失敗して、更にイライラされたり、
一緒に飲みに行っても、彼の勘にさわるような行動をとってしまったり、
好かれようと努力するたびに、空回りしていました。

どうして私ばかりが一生懸命なんだろう・・・。
彼は私のことが大切ではないのか・・・・。

そんなことを考えているうちに、なぜか女の勘が働きました。
もともと、お見合いサイトで知り合った彼氏、
私に隠れて浮気しているんじゃないのかと思い始めたのです。

突き止めた彼の浮気

それから、私は、二人が出会ったお見合いサイトをくまなくチェックしてみました。
もちろん、ハンドルネームでの登録ですので、彼の名前は出ていません。

しかし、彼氏の趣味や、文章の癖を知っている私には、どうしても彼氏としか思えない書き込みを発見してしまいました。

その時は、心臓がバクバクして、信じたくない、嘘と思いたいと、眠れない日々を過しました。
友人にも相談しましたが、「まだ解らないから信じよう」と優しい言葉をかけてくれました。

自分の勘は正しいのか、勘違いであってほしい。
ここまで人に合わせて幸せになりたいと願った事はなく、努力してるから報われたい。
そんな思いばかりが頭をめぐりました。

なんの証拠もないのに、彼を疑うわけにはいきません。
その後、やってはいけないと思いつつ、彼氏と思われる人物にアクセスしてみました。
何度かやりとりをしていく中で、これは彼本人だという確信につながっていきました。

そこで、彼氏を呼び出し、浮気しているんじゃないか。
お見合いサイトに再びアクセスしているのを発見してしまったことを話しました。
彼氏はあっさり認めました。

私は、彼からの「別れよう」という言葉を待っていました。
それがせめてもの優しさだと思うからです。
しかし、いくら待っても彼は別れを切り出しません。

業を煮やした私は、自分から別れをつげました。

なんだか悔しいやら、悲しいやら、自分の浅はかさを感じるやらで、その日は友人宅で朝まで泣き、泣きはらした目で会社に行きました。
会社でも心配されましたが、仕事を休むわけにも行かず恥ずかしい思いをしました。

今から思えば、合わないのに好かれようとしたり、努力したりするのは、意味のないことでした。
付き合いながら次の相手を探すようなズルい人間と付き合い続けなくて良かったと心から思います。

また、生まれて初めて浮気をされたことが解って、自分にとって大切なことが何かもはっきりしました。

今は、趣味も考え方も違うけれど、一緒にいて居心地の良い人と楽しく暮らしています。

浮気されたことがなければ、自分の理想について曖昧なままだったと思います。
痛い目に合いましたが、憎たらしいと思いつつも、感謝もしているのが本音です。

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