ベッドでカッチカチに硬くなった彼

私と彼とは、同じ会社の同期として入社しました。
私たちが入社したのは、いわゆる中小企業と呼ばれる企業で、同期の人数も少ないから、すぐにみんなと仲良くなることができました。

同期入社は、その日のうちに親睦会を兼ねて飲み会に行くことになり、
お酒と賑やかな場所が大好きな私は、いつの間にかグループの中心でみんなを盛り上げていました。

そこで、私と一緒になって盛り上げてくれたのが「彼」でした。
彼はとにかくノリが良く、出会ったばかりにも関わらず私と彼は息がぴったりでした。

その日のうちにみんなで連絡先を交換し、当然、彼の連絡先も送られてきました。
その後も、新入社員研修で忙しい生活を送りながらも、仕事が終われば毎日のようにみんなで飲みに出掛けていました。
そしてある日突然、彼からデートに誘われたのです。

デートといっても、当時の私は彼のことをそんな風には全く考えておらず、
当然、彼も二人きりだからと言って緊張している様子もありませんでした。

それからは毎週のように食事などに誘われるようになり、
ここまでくると、さすがに私も「もしかして」と思い始め、しだいに彼を意識し始めました。

(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。

モテ男だった同期の彼

動機の彼はノリが良いだけでなく、なかなかのイケメンでした。
そんな彼ですから、とにかくモテましたし、同期入社の女子達も何人かは彼を狙っていたと聞きます。

そんな彼に、周りを差し置いて特別扱いされているわけですから、
優越感に満たされ、すぐにその気になりました。
いま思えば本当に「チョロイ女」だったと思います。

それから何度かデートをし、彼から告白をされ付き合うことになりました。
出会ってわずか2ヶ月足らずのことでした。

私達が付き合っていることは、すぐに同期に知れ渡りました。
もともと飲み会では盛り上げ役の二人だっこともあり、みんながお似合いのカップルだと祝福してくれました。

その後は彼との付き合いも順調に進みましたが、
営業職だった彼は仕事も忙しくなり始め、会えない時間が多くなってきました。

今までは毎週末のように彼の家に泊まりに行っていたのに、この頃になって彼がそれを断るようになってきたのです。
仕事がまだ片付かなくてとか、先輩に飲みに連れて行かれているからなどと理由を付け、
ひどい時には会社以外で会うのは月に1回なんてこともありました。

始めのうちは、彼は営業だし仕方ないと割り切り、私は気にしないようにしていました。
しかし心のどこかでは「まさか」と彼の浮気を疑っていました。
そして、その予感は的中していたのです。

彼と一緒にいるはずのA君

その日は仕事も早く片付いたので、彼に家に行ってももいいかと連絡を入れました。
「今日はAと飲みに行くからごめん!」返事はすぐに返ってきました。

A君というのは私と彼の同期であり、彼と同じ営業部でした。
私は残念に思いながらも、その日は同期が飲み会に誘ってくれていたので、特に寂しく感じることもありませんでした。

そして約束していたお店に行くと、そこには彼と飲みに行くはずだったA君がいました。
一瞬、彼も来るのかと喜び、A君に事情を聞きに行きました。

すると、明らかに「しまった」という顔で言い訳を始めるA君。
今までの嫌な予感をひっくるめてすぐに思いました「浮気してる」

私はすぐに彼にLINEを送りました。
「こっちは飲み会楽しんでるよ!そっちは仕事終わったかな?」
返事はすぐに返ってきました。

「こっちもいまAと合流したとこ!今から飲んでくるよ!」
どうやら彼はA君と合流したそうです。もちろんA君は私の目の前で固まっています。

それからしばらく彼と普通にLINEを続けました。
根拠はありませんでしたが、彼の浮気現場を押さえるには、このやり方しか思い浮かばなかったからです。
そして、彼から連絡が途絶えたのを見計らい、私は彼の家へ向かいました。

ベッドで固まってしまった彼

浮気をするくせに彼女に合鍵を渡すなんて、彼は本当にバカな男です。
部屋の鍵を開けると中は真っ暗。

しかし玄関には女物の靴が置いてあります。
私はそのまま奥の部屋へ向かい、扉を思いっきり開き部屋の電気をつけました。

そこにはベットで裸で固まっている彼がいました。
そして同じく裸で固まっていたのは、同期の女性社員でした。

人は怒りが頂点に達すると不思議と冷静になれるのだと知りました。
彼女を彼の家から追い出し、彼を裸で正座させ説教すること1時間ほど。

どれだけ謝られても怒りがおさまることはなく、けっきょく彼とは別れました。

その後も同じ会社なので、彼とは顔を合わすことがありました。
彼が未だに二股三股は当たり前だという噂を聞いてからは、本当に別れてよかったと思っています。

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