セクハラから守ってくれた彼の浮気相手で終わってしまった恋。

私がインターネット関連会社に総務として働いていたとき、セクハラを受けていました。
ちょうど入社して半年後のことでした。

職場不倫

その時に、よく相談にのっていてくれていた他部署の人がいました。
特にかっこいいとかでもなくて、でも雰囲気がある尊敬できる優しい男性でした。

飲みにつれていってくれてはご馳走をしてくれたり、何よりセクハラを受けていた私には、一番の支えになっていました。

(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。

公認の浮気相手

私は当時、彼氏もいなくて、何度も会ううちに徐々に彼に惹かれていきました。
一緒に食事に行った帰り、初めて彼の家に遊びにいきました。

彼に思い切って「彼女がいるか」を聞いてみたら「長年付き合っている彼女がいる」といいます。

私は、彼女の存在を知りながらも「付き合ってほしい」と告白しました。
出来れば「彼女と別れて欲しい」ということも・・・。

その日は「考えてみる」と言われ別れました。
しばらく、私の告白に対する回答はありません。でも二人で飲みに行ったりして、以前と変わらない関係が続きました。

また彼の家に行くことがあり、私は懲りずにもう一度告白しました。

彼は「正直、私のことも好きだけど、彼女と別れることもできない」と・・・。

私はショックは受けるどころか、彼が「私のことも好き」と言ってくれたことで舞い上がってしまいました。
「彼女がいてもいい」「二番目でも構わない」と思ってしまった瞬間です。

私は、彼の浮気相手(元カノ)を承諾してしまった形になりました。
いや、本当は私のほうが浮気相手だったのかもしれません。

その日に、初めて彼と関係をもちました。

私の周囲の人には、もちろん彼女がいる人と、そういう関係になっているなんて言えなかったです。

彼は、いっそう優しくしてくれました。
私を支えてくれていたし、辛いときは一緒にいてもくれました。

だからノーテンキな私は、ずっとこの関係のままでもいいとさえ思っていました。

セクハラで退職に追い込まれる

一方で上司のセクハラは、だんだんエスカレートしてきました。
仕事の後、携帯にいつも電話がありました。

直属の上司ということもあり、電話に出ないということはできません。

食事の誘いは断っていたのですが、部内の飲み会の帰りにタクシーでおしりを触ってきたり、キスをされそうになったり。

私は、もう限界で会社側に正直に事情を話し、退職することになりました。

会社に直訴することで「セクハラ上司を懲らしめることができるのでは?」と期待していたのですが、会社側の対応は女性の私にとって冷たいものでした。

ただ、会社は「自己都合退職」ではなく「会社都合退職」とする。
「自己都合退職」だと三ヶ月の待機期間を経てからでない支給されない「失業給付金」が、「会社都合退職」にしてもらえばすぐに支給されます。

会社は「だから、黙っていろ!」というメッセージを発したのだと思います。

まあ、私には会社の仕事にプライドも未練もなかったので、それでよしとしました。
しかし上司のセクハラから解放されることで、もう彼からの「支え」は要らなくなってしまったのです。

でも、もう私は彼と離れなれなくなってしまっていて、会社を辞めても会い続けました。
彼には、彼女がいるということを知っていながら・・・。

しかし、それも長くは続きません。ついにその日がやってきました。
彼女に私の存在がバレてしまったのです。

私は、彼よりも冷静だったと思います。
彼と付き合い始めた瞬間から、この時がくることを待っていたのかもしれません。

私は、静かに彼から身を引きました。

好きだったけど、浮気相手であることを、ずっと受け入れていたのかもしれません。
結局、浮気相手で終わってしまったけれど、辛い時に支えてもらった彼には、今でも感謝しています。

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