8年ほど前のことです、職場の同僚に誘われ、
参加した合コンで知り合った男性とお付き合いしていました。
彼と付き合い始めたときは、お互いひとり暮らしをしていました。
しかし私がそのころ住んでいたアパートは2LDKで、ひとりで住むには広かったので、彼が引っ越してきて一緒に住むことになりました。
当初は新婚夫婦のような気分で、楽しい毎日を過ごしていました。
劣等感
そんなある日、高校時代の友人から久しぶりに電話がありました。
彼女は日本人離れした外見で、手足が長く、目も大きくて魅力的な子でした。
それほど親しくしていた友人ではありませんでしたが、久しぶりだったことに加え、今の自分の充実した生活を彼女に知らせたいという気持ちもあり、彼と同棲していることを話しました。
すると、友人がぜひ私たちに会いたいと言うので、家に遊びに来てもらうことになりました。
当日、友人は手作りのお菓子や、美味しそうな保存食などを持って来てくれたのです。
あまり料理が得意でない私は、彼がどう思っているか気になってしまい、彼女にちょっと劣等感を抱いていました。
イヤな予感
それから2ヶ月ほど経ったある日、突然友人から話があると電話がありました。
「ランチかお茶でもする？」と聞くと、友人は「家に来て欲しい」というのです。
なんとなく嫌な予感がしましたが、とりあえず彼女の家に行きました。
そこで彼女から聞かされたのは、私の彼から「付き合って欲しい」と言われているという内容でした。
付き合うのは無理だと何度も断っているのに、なかなか諦めてくれなくて正直困っていると言うのです。
友人が働いていた百貨店へ彼が訪ねてきて、連絡先を交換したらしいのです。
私は彼の浮気にまったく気が付いていませんでした。
泣くことはできない私のプライド
そして、彼から貰ったという手紙を見せられました。
便箋7枚にもわたって友人への想いが綴られていました。
そこには私と早く別れたいけど、情があるのでなかなか言い出せないといったことも書かれていて、手紙を読みながら手が震えました。
こんな手紙をいつの間にか書いていた彼に嫌悪感を抱くと同時に、私が傷つくことを承知で読ませた友人にも怒りを感じました。
極めつけに友人は、生理前でムラムラしていたので、一度だけ彼と体の関係を持ってしまったと告白したのです。
そして「でも彼のことは全然好きじゃないからね」と言い訳しました。
彼のことが好きじゃないなら、何で一度とはいえ関係を持ったのか。
こういう結末になることを狙って意図的にやったとしか思えませんでした。
とりあえず友人の前で泣くのだけは嫌だったので、必死に耐えました。
私は、彼を問い詰める気力もなく、彼に会いたくもなかったので、その夜は着の身着のままでビジネスホテルに泊まりました。
友人が彼に話しをしたらしく、2人から何度も携帯に着信と謝罪メールが届きました、もちろん返答はしませんでした。
メールには「私が自殺するのではないかと心配している」と書かれていました、それなら最初からしなければいいのにと、悲しさを通り越して呆れてしまいました。
じつは浮気されやすい私
すぐに同棲していたアパートを出ていこうと思いましたが、そこは私の親戚が所有している物件で、特別に家賃を安くしてもらっていました。
彼だけが住むなら通常の家賃に戻すと言われたので、彼が出ていくことになりました。
彼が近くにいるだけでも嫌だったので、彼が新しい部屋を見つけて引っ越すまでの約1週間、職場の女の先輩の部屋に泊まらせてもらいました。
部屋の鍵は直接私の親戚に返却してもらったので、出て行くときも彼と会うことはありませんでした。
私は以前にもお付き合いしていた男性に浮気されたことがありました。
たぶん私が女性としてダメなんだと思います。
その時もずいぶん落ち込み、もう二度と恋愛しないほうがいいと思ったほどでした。
彼が今どうしてるのか知りませんし、知りたくもありません。
友人からはいまだに年に2～3回携帯に着信がありますが、なぜかメールは送られてきません。
訳がわからないのでずっと無視しています。
