浮気されたのに・・なぜか謝ることになった体験談。

私は大学時代、野球場の係員のアルバイトをしていました。
野球場ともなるとバイトの人数は200人以上になり、顔を合わせるバイト仲間はそのたびに違いました。
また作業のポジションもバラバラになるので、最初の方はバイト仲間でコミュニケーションを取ることもありませんでした。
そのバイトを1年半ほど経験して私はバイト内のチーフとなりました。
チーフになると他のチーフのメンバーと仲良くなったり、バイト内での交流も多くなってきました。
そこに学年が1つ下の女性チーフとして入ってきたのが私の彼女でした。
同じエリアの担当ということで仕事でよく話すようになり、次第に活発で明るい彼女に魅かれていくようになりました。

ある時、バイトで彼女と私は二人でミスをしてしまい、社員からかなり怒られ、二人だけで片づけをさせられました。
その帰り道、お互いクタクタに疲れ、ちょっとしたはずみで唇を重ねることになり、彼女との交際が始まりました。

彼女の浮気の目撃情報

付き合って半年が経とうとした頃、バイトの仲間から彼女が別の男とデートしているのを見たと聞かされます。
そしてなんとその男はバイトの同僚でした。
最初はたまたま何か用事があっただけで、浮気ではないだろうと思っていました。
しかしまた別のバイトの仲間から同じような話があり、浮気なのではと思うようになりました。
私が通っていた大学は都会とは言えず、デートをする場所もほんの数か所に限られるようなところでした。
浮気などをして、その街の繁華街にでもいこうものなら、すぐに知り合いに見つかってしまうのです。
 
疑心暗鬼になっていた私は、彼女と仲の良い女の子になんとかお願いをして本当のことを教えてもらいました。
すると、やはり彼女は同僚と浮気をしている、ということでした。

したたかな彼女の戦略

私と彼女が付き合っている、というのはバイト内で周知の事実でした。
さらに、すぐに噂が広まるバイト先でもあったので、彼女が浮気しているということも、ほぼ全ての人が知っているようでした。
私はバイト内での立ち居振る舞いに困惑しました。

彼女も浮気が知れ渡っていることには気づいているはずなのに、敢えて気づかないようにしているようでした。
私が浮気に気づいていることも知っているはずなのに「何も言ってこない」という状況が数か月続きました。
そんな状況が続いたある日、私はバイト内でへんな違和感を感じました。
バイト内での噂では、どうやら悪いのは私で、嫌がる彼女と別れずに付きまとっているというものでした。
私はハメられたと思いました。
彼女は噂がすぐに広まることを逆手にとって、浮気した自分ではなくて、私が悪くなるような工作を、いろんなところで行っていたようです。
権力のある社員からも「別れてやれよ」と言われるなどバイト内の有力な勢力は彼女の味方でした。
さすがの私も耐えきれなくなって、なぜ自分が謝っているのか分らなかったのですが「ごめんね」といって彼女と別れました。

別れた後も気まずさは続いていました。
彼女と私は、バイトの同じチームであることは別れたあとも変わりませんでした。
私もバイトを辞めようかと思ったのですが、そのとき大学4年になっていました。
それから新しいバイトを探すのが難しかったこと、バイト内でそれなりの地位であったため、簡単にはやめられなかったこともありました。
彼女と別れてから大学を卒業するまで、私の悪い噂はずっと続いていました。
新しく入ってきたバイトの子にも「あの人には気をつけてね」ということを伝えているようでした。
楽しいはずの学生バイトで、辛い思いをずっとしていたというのは、いま振り返っても悲しい思い出です。
自分の所属している団体内でどのように振る舞うか、工作するかで大きく見え方が変わってしまうのだなと思いました。