彼のベッドをめくったら、遠距離恋愛は浮気の始まり。

これは私が25歳の時のお話です。
当時の私には、学生時代から5年お付き合いした彼がいました。

付き合って5年という事もあり、そろそろ結婚も考え出していた時、彼が名古屋への転勤が決まったのです。

私は当時、好きな美容関係の仕事をしており、
「辞めて彼についていく」
そのように言えるだけの勇気も、お金もありませんでした。

彼もそれを理解していたようで、大阪~名古屋なら遠距離にはなってしまうけれども、そこまで遠い距離では無い(車で3時間、電車で2時間程)から・・・。
とお互い話し合って、遠距離恋愛を選んだのでした。

(30歳・女性・美容関係)
(注)この記事は当サイトにお寄せいただいた体験談を一部編集してご紹介しています。

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少なくなっていく電話

出発の時、この選択は正しかったのか・・・。

不安は確かにありましたが、彼が
「生活が安定して、環境が整ったら呼び寄せるから。その時は、来て欲しい。」
そのように言ってくれたので、私は私でその日のためにも頑張らなきゃ!

そのように心に決めたのです。

インスタグラム

しかし、予想以上に彼の居ない毎日は寂しかった・・・。
それは、大好きだった仕事も集中できない程でした。

電車で2時間と言っても、電車賃もかかります。

しかも、彼と私の休みは合わない。(彼は土日、私は不定期)
会えるのは、よくて月に1、2回だけでした。

最初のうちは毎日電話をしていましたが、日に日に彼の仕事は忙しくなり、電話の回数も減っていったのです。

暴走する気持ち

そんな日々を1年耐え、とうとう寂しさが爆発してしまいました。
逢いたくて、寂しくて彼に電話しました。

しかしいくら掛けても、彼は電話に出ない。
気づくと私は、彼から貰った合鍵を持って、名古屋の彼の家に向かっていました。

時間は夜10時。
非常識かも・・・とかそんなことよりも早く逢いたかった。

ようやく逢える!
私の胸はまるでフルマラソンをしたように、早く打っていたのが忘れられません。

彼のベッド

しかし、チャイムを押しても反応がありません。

電話で残業があるときは11時回ることがある。
そのように聞いていたので、ビックリさせてやろう!と合鍵を使って彼の部屋に入ってしまったのです。

いま思えば何でそんな事をしてしまったのか・・・。
我慢して待っていたら、また違った未来があったのではないか?
そのように思う日もあります。

彼の部屋に入ると、ベッドで彼が寝ているのが見えました。
疲れて寝ているのかな?と思いそっと近づき、布団をめくると・・・。

寝ていたのは彼ではなかったのです。
布団の女は少し寝ぼけながら「F君(彼の名前)・・・おかえり~」と言って私を見たのです。

部屋を間違えたということは有り得ません。
Fというのは彼の名前です。

彼には女兄弟は居ません。
じゃあ・・・この女は誰?

私は何が何だか分からなくて、言葉も出ませんでした。
先に言葉を発したのは女の方でした。

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鉢合わせ

「アンタ誰・・・?」
そんなこと私が聞きたいと思い「Fの・・・彼女です・・・」と言いました。

すると女の方が真っ赤な顔をして「はぁ?何言ってんの?」と怒り出しました。

意味わからないのはこっちだ!と言い返そうとした時、Fが真っ青な顔をして玄関に立って居ました。

その顔を見てあぁ・・・、「そういうことか・・・」と私は納得したのです。
腹が立ち、悔しくて、泣きたくなりました。

しかし、彼女の方に向きなおり「私は5年前からFと付き合っています。Aです。」と言い。
次にFに向かって「クソ野郎・・・死ね。」と言いそのまま家から出て行きました。

私の最後の強がりだったのです。
絶対Fの前で泣きすがるようなことはしたくなかった。

しかし、帰りの電車の中で私はまわりの目も気にせず、まるで子供のように泣きました。
(時間が時間だったので、人が少なくて助かりました)

失ったもの、得られたもの

大阪に帰った私は、それ以降Fとは連絡をとっていません。
(Fからは着信やメールが山ほど来ていましたが・・・)

寂しかったのも、逢いたかったのも私だけだった。
そう分かったとたんに自分がアホらしく感じ、Fへの気持ちもどうでも良くなってしまったのです。

今まで自分はなんて無駄な時間を過ごしてしまったのだ・・・。
取り戻したい・・・。

そういう思いが、まっすぐ仕事に向かいました。
「仕事は裏切らない」そう思い私は仕事に専念しました。

結局、それなりの立場になりました。
いまは自分の店を持つために頑張っています。

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