お金になれば何でもする!
こんな嘆かわしい探偵が多いのが現実。
探偵は世間的に非常に肩身が狭く、職業を尋ねられたときに言い澱んでしまいます。
逗子ストーカー殺人事件に関わった元探偵が有罪判決を受けました。
探偵がモラルの低いことは同業者として恥ずべきこと。
しかし不倫調査を請け負った探偵が悪いことをしてお金を稼いだりすることも頻繁に目にします。
安い不倫調査費用の危険な理由。
「探偵業の業務の適正化に関する法律」が施行(2007年6月)され、探偵業者は届け出が原則となりました。 これにより、著しく悪質な探偵業者を締め出すことに成功しています。 不倫調査の費用は安くありません。 しかし、信じられないよ...
逗子ストーカー殺人事件の概要
逗子ストーカー殺人事件で、被害者の女性の住所を調査して、加害男性に(間接的に)情報を売り渡した探偵が有罪判決を受けました。
逗子ストーカー殺人事件は、神奈川県逗子市で3012年に起きた殺人事件。
- 被害者の女性と加害者の男性は2004年頃から交際
- 交際期間2年ほどで別れる
- 被害女性はその後、2008年夏に別の男性と結婚・逗子市に転居
- 元交際相手の加害者男性には結婚後の姓と転居先の住所を隠していた
- 2010年4月頃に被害女性の結婚を知った加害男性から嫌がらせメールが届くように
- 「刺し殺す」など被害女性を脅すメールが1日に80~100通送りつけられた
- 2010年6月に脅迫罪容疑で加害男性が逮捕される。
- 脅迫罪の逮捕状を執行する際、被害女性の結婚後の名字・転居先市名を読み上げられて知った
- 加害男性は2012年11月、探偵事務所に被害女性の居場所を調べてほしいと依頼
- 依頼を受けた探偵事務所は、東京で探偵をしていた小浜博敏被告に調査を再委託
- 元探偵の小浜博敏被告は、被害女性の夫を装って逗子市役所に電話
- 「家内の税金の支払いの請求が来ているが、住所が間違っていないか」などと言って住所を調べる
- 小浜博敏被告が調査した被害女性の住所を探偵事務所に教え、報酬35,000円を請求
- 探偵事務所は、加害男性に調査した被害女性の住所を教える
- その翌日、住所を知った元交際相手によって被害者が殺害される
Wikipediaが詳しい。
事件から分かること
一歩間違えれば事件に関与しかねない恐ろしい事件です。
依頼する人がどんな人なのか?
その人の言っていることは本当のことなのか?
依頼される時点で見極めることは難しいでしょう。
また、探偵が調査したものが、どのように使われるか、気に留める必要があります。
ちなみに、調査の内容によって専門の探偵に調査業務を再委託することはよくあることです。
個人情報を取得するのは、今回有罪が決定した探偵のように、専門的なノウハウが必要です。
不倫調査でも同じです。
不倫調査は、いっときに多くの調査員を必要とします。
調査員の人員が少ない探偵事務所は、日常的に協力関係のある探偵事務所に応援を要請します。
探偵は、持ちつ持たれつの関係。
特に地方の探偵事務所ほど横のつながりが大事だとされています。