三年前、当時私は24才でしたが、私には年下の彼女がいました。
年齢は21才で、大学生の彼女です。
彼女とは大学内で面識はなかったのですが、私の後輩に紹介される形で、付き合うことになりました。
最初、私は彼女のことを知りませんでしたが、彼女は私のことを知っていたらしく、元々同じ大学ということや共通の友人もいるということで、すぐに仲良くなり、付き合うようになったのです。
恥ずかしい話ですが、私にとっては初めてできた彼女でした。
それまでは女性と会話をするのでが苦手で、女性を目の当たりにすると何も喋れなくなっていたのです。しかし彼女とだけはすぐに話をすることができました。
彼女は明るく、年下ながらも会話をリードしてくれたから、女性と話をするのが苦手な私でも大丈夫だったのだと思います。
付き合ってもプラトニックな関係
私は「女性と一度も付き合ったことがない」というのがコンプレックスでした。
しかし、彼女は私のそのようなところを気に入ってくれたようです。
そもそも、紹介に至った経緯も、後輩からそのような先輩がいることを聞き、彼女のほうから私と会わせて欲しいとお願いした、という流れだったのです。
その時点で「おかしい」と気付けば良かったのですが、私は何も気付きませんでした。
女性経験がないのも原因だったのですが、後輩から紹介された女性ということで、疑うという考えに至らなかったのです。
付き合って三ヶ月ほどが経っても、私と彼女は肉体関係がありませんでした。キスもなしです。
私はあまり慣れていないために、どうしていいかわからなかったということもありました。
とはいえ、私も何もしなかったわけではありません。
何度かキスを迫ったことはあります。しかしその度に、「もっと大事にして欲しい」と彼女に言われ、断られてしまうのです。
私は彼女を大事にしたかったですし、彼女ももしかしたら男性経験がないのかもしれないとも思っていました。
そのため、スローペースが私たちの標準ペースで良いのだろうと思っていたのです。
それだけなら何も問題はないはずなのですが、実は私は彼女と付き合ってから、かなりお金を使うようになりました。
なぜなら、彼女へのプレゼント代がかさむためです。
ブランドのバッグや財布、指輪などを、付き合って1ヵ月記念日、2ヶ月記念日、というような形で、何かにつけて買わされていました。
半年ほどが経つと、さすがに鈍感な私でも「おかしい」と感じるようになりました。
見えてきた彼女の裏の顔
当然、それまでも肉体関係はなかったので、これは騙されているのではないか、と思いだしたのです。
そんな時、彼女を紹介してくれた後輩から電話がかかってきました。
良い機会だから、少し探りを入れてみようと思ったのですが、先に後輩から衝撃の話をされることになりました。
その話は、実は彼女には何年も前から正式に付き合っている彼氏がいる、というものでした。
たまたま後輩の友人が街中で見かけたようなのです。
そして、彼女の友達にそのことを軽く聞いてみると、彼氏がいるという話を知るとともに、彼女の裏の顔が見えてきたというのです。
これまで彼女は、何人も彼氏を作り、お金を貢がせていました。
彼女がターゲットにしていたのが、ことごとく「モテない男性」だったのです。
最近はおとなしくなったようですが、過去には援助交際に近いことも行っていたという話を聞きました。
衝撃を受けると同時に、私はどこかで「やっぱりな」とも思いました。
確かに私と彼女は、見た目で考えてもかなり不釣合いなカップルだったのです。
騙されている事を知った私は、せめてもの仕返しとして、彼女を振ることにしました。
こんな男に振られれば、彼女のプライドを傷つけることができると思ったからです。
実際に、彼女を振ったとき、彼女の表情は一変して、「なんであんたなんかに振られなきゃいけないのよ！」と激高しました。
「俺はもっと可愛い子が好きなんだよね」と嫌味たっぷりに言い、私たちの関係は終わりましたが、今まで貢いだものは戻ってきませんでした。
その後は何とか彼女もできたので良かったのですが、あのまま騙されていたらと思うとぞっとします。二度と会いたくない女性です。