私の怒りに火をつけた浮気相手の一言とは。

私は彼女と高校生の頃から付き合っていいました。
高校卒業と共に就職の為にお互い都会に行くことになりました。
県は一緒でしたがお互いの家まで1時間くらいかかるところに住んでいたので、週に何度かはお互いの家を行き来するようにしていました。
それから1年くらい経った頃から、少し彼女の様子が変わってきました。
都会に近い所に住んでいましたし、女性なのでファッションも変わってきて、ブランド物などを買ったりするようになりました。
もちろんお互い給料はどれくらいもらっているか知りませんでしたが、働いて1年しか経っていないのにそんなに給料がもらえているとは思えませんでした。
自分からも年に1回はプレゼントすることもありましたが、安いブランド物をあげるだけで精一杯でした。
もちろん、付き合っているとはいえお互いに独身だし、彼女が稼いだお金は好きに使っていいと思っていました。

変わってしまった彼女

ある時自分が彼女の家に遊びに行った時に、たまたま車で送ってもらっている彼女の姿を発見しました。
その日は何時頃に家に行くからと伝えていたので、間に合わないから送ってもらったのだと思っていました。
しかし、帰り際の車のなかで彼女は男とキスをしていました。
その瞬間に完全に浮気だと思った私は、すぐにその車に近づき2人を問い詰めました。
二人は認めませんでしたが、三人でゆっくり話をする為に彼女の部屋へ行くことに決めました。
その男は、彼女の勤める会社の上司で、既婚者でした。
つまり二人は不倫をしている関係で、黙っている代わりに彼女はブランド物などを貢いでもらっていたようです。
二人の関係は半年以上前から続いていたらしく、ちょうど「彼女が変わりだした」と感じ始めた時期でした。
私は、彼女に浮気されたことの怒りよりも、「彼女が変わってしまった」ことにショックを受けてしまいました。
 
田舎から上京した時に、お互い仕事を頑張ってお金を貯め、二人で一緒にお店をやるという夢がありました。
私は輸入雑貨を取り扱う会社に就職し、彼女はインテリアのメーカーに就職していました。
お互いに頑張って、いつか二人でお店を出すことを語り合っていたのを思い出しました。
その話を彼女にすると、泣いて謝まりましたが、不倫をしていたという事実は消えません。
その会社にいれば、また浮気をするのは必然ですから、どうにも答えが見つかりませんでした。

私の心を炎上させた浮気相手の一言

そこで私が思ったことは、「もう二人の関係が元に戻ることはない」ということ。
私は、黙って彼女から去る決意を決めました。
 
ちょうどその瞬間、浮気相手が余計な一言を漏らしました。
「いくら出せば黙っててくれる?」
この言葉を聞いた時に、この男をどうしても許す気になれませんでした。
 
その日、私は黙って帰りましたが、私の様子をみていた彼女が「ヤバイ」と思ったのでしょう、心配して私の家までついてきました。
彼女は「別れたくない」と繰り返していました。
その時の私にとって、彼女とのその後は正直どうでも良くなっていました。
あの男だけは許せないという一心で、自宅の電話番号を聞き出して奥さんに全てを話すことにしました。
私が電話をかけると、最初に出たのが子供で少し戸惑いましたが、奥さんに代わってもらい、旦那の不倫を洗いざらいぶちまけました。
奥さんも不倫について知らなかった様子で、最初こそ取り乱していましたが、少し経つと落ち着いていきました。
浮気相手の奥さんに罪はなく、全てを話し終えると私の気は済みました。
そこで、奥さんに全ての判断を任せるという内容で話を済ませました。

不倫騒動のその後

その後、私と彼女は一緒に住むことになり、彼女は会社を辞めて他のところへ就職しました。
じつは彼女に泣きつかれ、何年も付き合ってきた情もあるので一度だけは許そうと思ったのです。
しかし、浮気を許す条件として、転職することを求めました。
今でも、いまいち信用ができませんが、結婚すればお互いを信頼し合える仲になると努力をしてみます。
一方で浮気相手は、離婚することなく相変わらずのようです・・・。